メイド・イン・ナガサキVol.13 古賀人形宮城の堤人形、京都の伏見人形と並び、日本三大土人形の一つに数えられる、長崎の「古賀人形」。赤、青、黄、緑といった原色の鮮やかな色使い。いい意味でちょっぴり気の抜けた、愛嬌のある表情。そして「阿茶さん」や「オランダさん」、「西洋婦人」など、長崎の歴史を物語る異国情緒豊かなモチーフ…そんな特徴を持つ、郷土人形だ。
メイド・イン・ナガサキVol.12 平戸洸祥団右ェ門窯のデミタスカップ光に透けて、とろけそうなほど繊細な輪郭。つややかな白磁の肌。華奢に見えても芯のある、凛としたたたずまい…。このデミタスカップは、みかわち焼の窯元〈平戸洸祥窯(こうしょうがま)〉の18代目・中里太陽さんが、かつて米国への輸出用として作られていたカップをもとに復元したものだ。
メイド・イン・ナガサキVol.11 マルマイユのあかちゃん肌着 諫早市小長井町で、30年間縫製業を営む〈美泉〉。工場には業務用のミシンがずらりと並び、従業員の人々が目にも留まらぬスピードで次々と製品を縫い上げてゆく。作られているのは主に、日に何千枚という数のスポーツ衣料や婦人下着。そんな中に紛れ、3年ほど前から作られているのが、今回ご紹介するあかちゃん用の肌着だ。
メイド・イン・ナガサキVol.10 小川凧店の長崎凧雲ひとつない青空に、長崎の凧が舞う。赤・白・青の幾何学文様が、眩しく輝く。糸を巧みに操るのは、凧のつくり手・小川暁博さん。「こがん空の綺麗か日は、めったになかばい!あんた、ついとるね!」と小川さんに言われ、何だか誇らしい気持ちになった。こんなにも象徴的で美しい「メイド・イン・ナガサキ」の光景を、新年の幕開けとともに届け...
メイド・イン・ナガサキVol.07 工房きのねの手織物 朝晩が冷えるようになり、心地よい乾いた風や、金色に輝く柔らかな日差しに、秋の訪れを知るこの季節。厳しい冬までのつかの間の日々に、少しずつ少しずつ、色や手ざわりのあたたかいものを揃えて、冬支度をするのは楽しい。
メイド・イン・ナガサキVol.06 Kiiroの木の道具 黄色と木色―。その自然が生みだすやわらかな色の名を屋号に、家具づくりをする夫婦がいる。対馬の家具製作所〈キイロ〉の阿比留恭二さん・優子さん夫妻だ。
メイド・イン・ナガサキVol.05 CRAY WORK 綿施和子さんのうつわ 綿施さんのうつわは不思議だ。一見素朴なようで、手に取るとその繊細さにハッとする。原始的な表情を持つようで、存外現代的な空間にも自然に馴染む。説明しよう、形容しようとすればするほど言葉は出なくなり、ただ、そこにあるうつわに素直に惹きつけられるのだ。
メイド・イン・ナガサキVol.03 BOOMERの革靴“sLow” どんなに着飾っていても汚れた靴では台無し。けれども、ラフな格好によく手入れされた素敵な靴を履いていると、それだけでぐっと心を奪われたりする。毎日を共にする物なのに案外おざなりに扱ってしまいがちで、すぐに目が行く場所でもないけれど、だからこそ丁寧に手入れが行き届いた靴は、人を嬉しい気持ちにさせる。