ながさき島たより国の重要無形民族文化財“へトマト”(五島) 「カーン、カーン……」 時の鉦が〝ヘトマト〟の始まりを告げる。崎山地区に伝わるヘトマトは、小正月の日に開催される伝統の祭り。少子高齢化や過疎化が進んでいる近年は、若者たちが休みをとりやすい1月の第3日曜日に開催されている。その起源も名前の由来も不明だが、今日まで大切に受け継がれ、国の重要無形民族文化財に指定されてい...
ながさき島たより島生まれのあったかいおふくろの味(五島) 五島列島を構成する島の一つ「椛島」。福江港から定期船や海上タクシーで30分あまり。周囲約27キロメートルで、五島列島のほぼ真ん中に位置している。人口は130人ほどと少なく、主な産業は近海での漁業である。 この島の一角に、自分たちの力で〝惣菜店〟をつくり出した元気な女性たちがいる。民宿〈増栄丸〉の女将さんとその仲間た...
しまの美味通信ちょこきなぴい【小値賀】しまの美味通信 No.7 一粒一粒味わいたい 小値賀島の“うまいもの” ポリッと噛んで舌の上で転がすほどに、じわじわと味わいが増していく……シンプルな見た目とは裏腹に、そんな良い意味でのギャップがある。 それもそのはず、この「ちょこきなぴい」は、小値賀島産の落花生、フランス産のオーガニック・クーベルチュールチョコレート...
ながさき島たより対馬の神社めぐりを楽しもう(対馬) 国境の島・対馬は、神々が宿る島だ。平安時代に編纂された「延喜式」の神名帳には、九州全体で98社の神社が記載されているが、うち29社が対馬に集中し、九州最多を誇る。大陸航路の拠点であり、国防の最前線でもあった対馬を、当時の朝廷がいかに重要視していたかという証なのだろう。古くは自然崇拝や海神信仰が中心だったが、中世には元...
ながさき島たより教会が一夜限りのコンサート会場に(上五島) 新上五島町の冬の一大イベント「チャーチウィークin上五島教会コンサート」が今年も開催されます。島内に点在する29の教会のうち、舞台となるのは6つの教会。2018年の世界遺産候補「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産となっている「頭ヶ島集落」にある頭ヶ島天主堂をはじめ、29のカトリック教会堂が点在する祈り...
ながさき島たより旬を迎える海の恵み・海の幸 徐々に海の水も冷たくなる頃、宇久島の魚は旬を迎えます。平戸海峡は潮の流れが激しく、特に宇久島の周辺は養殖するにも適した場所が少ないため、島で食べられる魚はほぼ天然。厳しい海で鍛え上げられた数々の魚は、他所から来られる釣り人の言葉を借りると「引き」が非常に強いのだそう。そんな宇久の魚は、冬場にしっかり脂を乗せて育つので...
ながさき島たより世界遺産登録祈念の教会コンサート!来年3/27(火)から30(金)にかけて、「第17回長崎おぢか国際音楽祭」を開催します。今年も東京芸術大学准教授の青柳晋先生を講師にお招きし、ピアノやヴァイオリン、チェロ、室内楽といったマスターコースを開設いたします。毎回全国各地から20名を超す音楽愛好家や学生に集まっていただいておりますが、受講生のレベルも年々高くな...
しまの美味通信五島ノ魚醤【小値賀】普通のお醤油とはひと味もふた味も違う、島のおいしさがぎゅっとつまった小さなビン。魚醤はクセがあるかも……なんて心配は必要なし。まずは、お刺身や冷奴にさっとかけて召し上がれ。豊かな風味の親しみやすさに驚かされる。 魚醤のもとになっているのは、傷が少しついたり鱗がはがれたりしてそのまま商品として流通できない新鮮な魚たち。な...
しまの美味通信対州そば【対馬】その歴史と味わう先人が残した伝統のそば 縄文時代の暮らしなんて簡単に想像できないけど、当時と近い蕎麦を食べれば、その歴史も一緒に味わえるかも。そんな期待をもつほど、大陸から対馬に伝わってきた「対州そば(対州は対馬の古い呼び名)」の歴史から、悠久のロマンが感じられた。そしてその歴史をつないできたのは、紛れもなく島で暮らす...
しまの美味通信五島手延うどんそのつややかで真っ白な姿に似合う、どんな食べ方でもおいしくなる万能さ。あつくてもさむくても、一年中親しめるその包容力に、島の人のゆるやかな暮らしと穏やかな空気感をツルッと舌で感じた。 五島といえばまずおさえておきたいグルメが、伝統的な製法を守り続ける「手延うどん」。遣唐使によって中国から伝わってきたなどルーツは諸説ある...