メイド・イン・ナガサキVol.11 マルマイユのあかちゃん肌着 諫早市小長井町で、30年間縫製業を営む〈美泉〉。工場には業務用のミシンがずらりと並び、従業員の人々が目にも留まらぬスピードで次々と製品を縫い上げてゆく。作られているのは主に、日に何千枚という数のスポーツ衣料や婦人下着。そんな中に紛れ、3年ほど前から作られているのが、今回ご紹介するあかちゃん用の肌着だ。
ふらり。旅する長崎第11回 「有明のまちをあるく」 県内各地の名所を訪ねるふらり旅も、気がつけば10回を超えた。車で通りかかることはあっても、わざわざきちんと訪ねたことはなかった場所。名前だけは知っていても、詳しいことは何も知らなかった場所。長崎ならいつでもいけるからと後回しにしてきた場所…。みなさんにも、思い当たるふしがあるのではないだろうか。「地元民が意外と、地元...
メイド・イン・ナガサキVol.10 小川凧店の長崎凧雲ひとつない青空に、長崎の凧が舞う。赤・白・青の幾何学文様が、眩しく輝く。糸を巧みに操るのは、凧のつくり手・小川暁博さん。「こがん空の綺麗か日は、めったになかばい!あんた、ついとるね!」と小川さんに言われ、何だか誇らしい気持ちになった。こんなにも象徴的で美しい「メイド・イン・ナガサキ」の光景を、新年の幕開けとともに届け...
ふらり。旅する長崎第10回 「小浜でぬくもる冬の旅 おたっしゃん湯と小浜ちゃんぽん」 寒い。とても寒い。こんな寒さの時には、コタツの中でごろごろして、できるだけ外に出たくない…なんて思ってしまうけれど、あえて「えいやっ」とどこかへ行くならば、それはやっぱり温泉でしょう。日本人だもの。ひとまず小浜へ行くことにするが、旅館の貸切湯や「ほっとふっと105」の足湯では、いつもと同じだし…というわけで少し調べる...
ふらり。旅する長崎第9回 「長崎市 出津教会」 身を切るような寒さのなかで、心にぽっとあたたかい火を灯してくれる幸福な日・クリスマス。街にきらめくイルミネーションや、この時期独特のワクワクとした雰囲気を、毎年楽しみにしている人も多いだろう。さて、今回訪ねるのは長崎市・外海地区にある〈出津教会〉。賑やかな街のクリスマスとはひと味違う、静かでおごそかな祈りを胸に訪れた...
ふらり。旅する長崎第8回 「雲仙市 惜梅亭」 小浜から雲仙へ向かう山道の途中にひっそりと佇む、知る人ぞ知る名建築〈惜梅亭〉。昭和55年、カナダの町・バンフの要人を招待するため、また市民の交流の場とするために建てられた茶室だ。設計を手がけたのは、世界的建築家、ル・コルビュジェに師事した坂倉準三氏設立の「坂倉建築研究所」。工事は福岡県の宮大工が行い、粋を尽くした伝統...
ふらり。旅する長崎第7回 「諫早市 御書院・高城回廊」 日々の生活で、ちょっと疲れたときや元気がほしいとき、静かに心を落ち着けたいとき…。「あそこに行けば大丈夫」という自分だけのとっておきの場所を持っていると、それだけで暮らしはずっと楽しくなる。今回の旅先はまさにそんな場所。諫早市街の中心部にあって、諫早市役所や諫早図書館、諫早高校、眼鏡橋などを取り囲む緑の回廊〈高城回廊...
メイド・イン・ナガサキVol.07 工房きのねの手織物 朝晩が冷えるようになり、心地よい乾いた風や、金色に輝く柔らかな日差しに、秋の訪れを知るこの季節。厳しい冬までのつかの間の日々に、少しずつ少しずつ、色や手ざわりのあたたかいものを揃えて、冬支度をするのは楽しい。
メイド・イン・ナガサキVol.06 Kiiroの木の道具 黄色と木色―。その自然が生みだすやわらかな色の名を屋号に、家具づくりをする夫婦がいる。対馬の家具製作所〈キイロ〉の阿比留恭二さん・優子さん夫妻だ。