メイド・イン・ナガサキVol.19 前田真央さんの長崎張り子〈鯨の潮吹き〉鯨の潮吹き、復活です。 10月―今年も、長崎っ子が胸を熱くする特別な三日間、長崎くんちがやってくる。今年奉納される演し物の一つ「鯨の潮吹き」は、万屋町だけの演し物。7年に一度きりの出番とあって、期待に胸膨らます人も多いだろう。
メイド・イン・ナガサキVol.18 城谷耕生さんのうつわ〈Rim〉日本人の食卓に合う、うつわ いま、日本の食卓は、さながら“世界の食卓”だ。和食、洋食、中華、果てはエスニック料理まで。私たちは日々、ごく当たり前に、様々な国の料理を楽しんでいる。
ふらり。旅する長崎第18回 「茂木で、お月見」 早いもので、もう9月。この暑さでは、えーうそでしょう、という感じだけれど、暦の上では間違いなく秋が近づいている。去り往く夏が名残惜しいような気もするが、楽しみの多い秋の到来にうきうきするのも本当。「中秋の名月」を粋に愛でる、そんな秋のはじまりもいいなあ…と思っていたところ、長崎市は茂木町に、「月見台」なる、何ともおあ...
ふらり。旅する長崎第17回 「アメリカンなまちへ!」 梅雨も明け、すっかり夏らしい陽気ですネ。あまりの暑さに気が滅入るけれど、やっぱり夏は開放的で楽しいもの!ここ数ヶ月、茶市やお寺など日本らしい旅をお届けしてきたこのコーナーも、今回は打って変わってアメリカ~ン、何とも賑やかなイベントをお届けします。 去る、6月最後の日曜日。訪れたのは、日本一長いアーケードとして有名なさ...
メイド・イン・ナガサキVol.17 草野商店の竹線香 子どもの頃、お盆の楽しみといえばお墓での花火だった。だんだんと暮れゆく夏の夜、墓を照らす提灯の下で家族や親戚と賑やかに過ごす時間は、子どもながらにワクワクするものだった。それが長崎市独自の風習だと知ったのは随分後のことで、同時に墓参りに欠かせない“竹線香”もまた、長崎市ならではのものだと知った。
ふらり。旅する長崎第16回 「長崎の、清水寺へ」「清水寺」といって真っ先に思い浮かぶのは、京都にある、あの有名すぎるお寺。 ふっふっふ…修学旅行で訪れた、なんて方も多いのでは? 実は長崎市内にも、同じ名前を持つお寺がある。「きよみずさん」の愛称で親しまれる、安産祈願で有名なお寺だ。 日本には、「清水寺」と名のつ...
メイド・イン・ナガサキVol.16 江崎べっ甲店のべっ甲のかんざし 黄色、というよりも“黄金色”と呼ぶにふさわしい、つややかな肌。気が遠くなるほど、緻密で繊細な細工。光に透かせばうっとりとせずにはいられない、その上品な輝き…。江戸時代、丸山の花街を往く遊女たちも、このかんざしの美しさに、魅せられただろうか―。
ふらり。旅する長崎第15回 「早岐茶市をぶらり」 「市(いち)」って何だか、すごくワクワクする。一つの場所に、あちこちからいろんな人がいろんな物を持ち寄って、ワイワイがやがや、いい意味での雑多さや活気が溢れていて。威勢のいいおじちゃんおばちゃんに声をかけられたり、珍しい食べ物や、ちょっと怪しげなもの、へんてこりんなものも紛れていたりして。日本以外では、フランスの「マ...
メイド・イン・ナガサキVol.15 長崎真珠店の真珠 昔も今も、女性を美しく引き立てる魔法のようなジュエリー、真珠。ひと粒の中に、凛と澄んだ白や淡いピンク、グリーンなどの繊細な色がゆらめき、まるでオーロラのように魅惑的に輝く。見つめるほどに、深く吸い込まれそうな神秘的な色合いは、決してイミテーションには出せない、自然の美しさだ。
メイド・イン・ナガサキVol.14 岩永梅寿軒の鯉菓子端午の節句が近づくと、長崎の和菓子屋さんには「鯉菓子」が並ぶ。本物の鯉と見紛うほど精巧なものから、デフォルメされた可愛らしいものまで、その姿は店によってさまざまだ。 鯉は中国の故事で、黄河の急流にある「竜門」と呼ばれる滝を登り、竜に化身したことから、立身出世の象徴とされる。 鯉のぼりや鯉菓子...