ふらり。旅する長崎第14回 「東彼杵の新茶にであう」 桜も散り、すっかり日も長くなって…春ですね。ついこの間まで、寒々しい裸の姿だった木々に、ぽつぽつと可愛らしい新芽を見つけたり、すっかり白茶けていた原っぱが、嘘のようにみずみずしい緑に覆われていたり。どこもかしこも生命のみなぎりでいっぱいというか、エネルギー全開!というか…。みるみるうちに成長する植物の姿に、何だか元気...
ふらり。旅する長崎第13回 「島原で薬草三昧の旅」 学生の頃、真剣に「魔女」に憧れたことがある。といっても、黒い服に身を包み、とんがり帽子をかぶって、魔法を唱えたい…なんて願望を持っていたわけではない(さすがにね)。そうではなく、庭でハーブや薬木を育て、その特性や薬効を知り尽くし、「おなかが痛いの?じゃあこれね」なんて言いながら、薬を調合できるような人に憧れていたのだ...
メイド・イン・ナガサキVol.13 古賀人形宮城の堤人形、京都の伏見人形と並び、日本三大土人形の一つに数えられる、長崎の「古賀人形」。赤、青、黄、緑といった原色の鮮やかな色使い。いい意味でちょっぴり気の抜けた、愛嬌のある表情。そして「阿茶さん」や「オランダさん」、「西洋婦人」など、長崎の歴史を物語る異国情緒豊かなモチーフ…そんな特徴を持つ、郷土人形だ。
メイド・イン・ナガサキVol.12 平戸洸祥団右ェ門窯のデミタスカップ光に透けて、とろけそうなほど繊細な輪郭。つややかな白磁の肌。華奢に見えても芯のある、凛としたたたずまい…。このデミタスカップは、みかわち焼の窯元〈平戸洸祥窯(こうしょうがま)〉の18代目・中里太陽さんが、かつて米国への輸出用として作られていたカップをもとに復元したものだ。
ふらり。旅する長崎第12回 「小さな春を見つけに、佐々へ」 ああ、早く春が来ないかなあ…そんなことばかり考えてしまう今日このごろ。寒さでちぢこまったカラダが少しずつほぐれて、ぽかぽか陽気に心までホワンとゆるむ、あの感じ。「ちいさい秋みつけた」の唄はあるのに、「ちいさい春みつけた」の唄はないのかな…でもこれから、ひと足早い春を見つけに行くんだもんね、なんて思いつつ、長崎市内から...
歳時記師走(しわす)教えてくれた人 早稲田 佳子(ワセダ ヨシコ)さん 茶道(表千家茶道)や料理(懐石料理)などを学べる〈花滴庵〉主宰。長崎県内で和の文化を伝える教室を開いているほか、季節の茶会などを行っている。 花滴庵(かてきあん) 道教室(表千家流)や料理教室(懐石料理)、挨拶の仕方などを学べる和の講座があり、和の文化を通して、美しい...
歳時記霜月(しもつき)教えてくれた人 早稲田 佳子(ワセダ ヨシコ)さん茶道(表千家茶道)や料理(懐石料理)などを学べる〈花滴庵〉主宰。長崎県内で和の文化を伝える教室を開いているほか、季節の茶会などを行っている。花滴庵(かてきあん)道教室(表千家流)や料理教室(懐石料理)、挨拶の仕方などを学べる和の講座があり、和の文化を通して、美しい作法や...
メイド・イン・ナガサキVol.11 マルマイユのあかちゃん肌着 諫早市小長井町で、30年間縫製業を営む〈美泉〉。工場には業務用のミシンがずらりと並び、従業員の人々が目にも留まらぬスピードで次々と製品を縫い上げてゆく。作られているのは主に、日に何千枚という数のスポーツ衣料や婦人下着。そんな中に紛れ、3年ほど前から作られているのが、今回ご紹介するあかちゃん用の肌着だ。
ふらり。旅する長崎第11回 「有明のまちをあるく」 県内各地の名所を訪ねるふらり旅も、気がつけば10回を超えた。車で通りかかることはあっても、わざわざきちんと訪ねたことはなかった場所。名前だけは知っていても、詳しいことは何も知らなかった場所。長崎ならいつでもいけるからと後回しにしてきた場所…。みなさんにも、思い当たるふしがあるのではないだろうか。「地元民が意外と、地元...
歳時記神無月(かんなづき)教えてくれた人 早稲田 佳子(ワセダ ヨシコ)さん茶道(表千家茶道)や料理(懐石料理)などを学べる〈花滴庵〉主宰。長崎県内で和の文化を伝える教室を開いているほか、季節の茶会などを行っている。花滴庵(かてきあん)道教室(表千家流)や料理教室(懐石料理)、挨拶の仕方などを学べる和の講座があり、和の文化を通して、美しい作法や...