プレイバック1990
1990年は、長崎にとって激動の年となりました。1月に、本島等 長崎市長が市役所前で銃撃されるという事件が起き、騒然となりました。これは、1988年に「(昭和)天皇に戦争責任はある」と市長の発言し物議を醸したことについての反発が引き起こした事態だと言われています。これについても、長い発言の文中の一部を切り取られ強調された結果の批判でもあったため、現代的にも依然続く、メディアの在り方も問われます。
8月には、当時全国的にブームとなっていた地方博の流れを受け、長崎でも「長崎旅博覧会」が開催されました。「旅することで完成する博覧会」の主旨で開催されたこの博覧会は、会期94日間に、入場者数は1,888,997人を数えています。
平成2年(1990)
1990年は、こんな年でした
出来事
- 「長崎『旅』博覧会」開催
- 第1回大学入試センター試験実施
- 宇宙探査機ボイジャー1号が初の太陽系の写真を撮影
- 黒澤明、米アカデミー賞特別名誉賞を受賞
- バブル経済崩壊で株が暴落
- 記録的な猛暑で水不足が深刻
- ローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニー初来日公演
流行
- ファッション:ショートパンツ、女子高生スタイル、ダウンジャケット、チノパンツ、ピーコート
- カルチャー:愛される理由(二谷友理恵)、恋愛論(紫門ふみ)、ドラゴンクエストⅣガイドブック上・下
- 日本レコード大賞:おどるポンポコリン(B.B.クイーンズ)、日本有線大賞:恋唄綴り(堀内孝雄)
- 日本アカデミー賞:少年時代、ブルーリボン賞:少年時代
平成2年(1990)1月号
この号から、ながさきプレスでは通信販売を開始。平戸ドライブの写真に既視感があると思ったら、今年2月号で同じような写真を掲載していました。いつの時代も変わらない風景!
平成2年(1990)2月号
インタビューでは長崎県出身で当時阪神タイガースの香田勲男氏・平田勝男氏が登場。「長崎での公式戦ってイヤなんです。大橋球場が最悪だから」という歯に衣着せぬ刺激的なインタ
平成2年(1990)3月号
注目はひなまつりにあやかっての企画「長崎のミス全員集合!」。県内のあらゆる「ミス〇〇」72人の写真をズラリと掲載。さすが、みなさん美しい。壮観です!
平成2年(1990)4月号
ついにフランスまで行っちゃいました。一見何の関係もないようなフランスと長崎についてあらゆる角度から探るスペシャル企画。タイトルは「知らぬが仏」とかけている?ようです。
平成2年(1990)5月号
もう、今度はイギリスにも行っちゃいますよね。そしてドライブガイドは7本立て。春の九州をクルマで走り回ります。取材力というか、機動力がすごい。移動距離もすごい。
平成2年(1990)6月号
え、今度はイタリア!?さすがは古くから海外交流のある長崎のタウン誌……この特集の反響が気になります。巻頭特集はアウトドアスポーツ。九州の地の利を活かした爽やかな特集です。
平成2年(1990)7月号
水着の女性がたくさん出てくる夏特集。五島・平戸・済州島・宇久島・伊王島をめぐる、夏全開の号となっています。若き日の薬師丸ひろ子さんのインタビューも。今とほとんど変わらない美しさにビックリ!
平成2年(1990)8月号
表紙を飾るのは深堀町のおおとり幼稚園の園児たち。特集は8月3日~11月4日開催の長崎旅博。旅博には、目標を40万人近く上回る、約188万人の入場者があったのだとか。
平成2年(1990)9月号
1990年9月号で長崎が生んだ名俳優・役所広司さん、今となっては超大物でインタビューもなかなか叶わない若かりし頃のコメントに写真……今となっては非常にレア!インタビュー当時、長崎を出て16年になると語る役所さんは、「高速道路がきれいになってびっくり」と長崎の印象をコメント。
平成2年(1990)10月号
ちゃんぽんにくんちに、長崎らしい表紙。NHKの大河ドラマ「翔ぶが如く」クライマックス明治編の舞台・鹿児島にも行っちゃいます。別冊ふろくは残念ながら残っておらず。
平成2年(1990)11月号
1990年11月号でお隣・佐賀出身の北方謙三さんにインタビューを敢行。今となっては超大物でインタビューもなかなか叶わない若かりし頃のコメントに写真……今となっては非常にレア!北方さんの誌面には、子どもの頃に外国航路の船長をしていた父親に連れられて小浜に行ったエピソード
平成2年(1990)12月号
1989年12月号から1年が経過し、めでたく初めてのアニバーサリーを迎えたプレス。この1周年記念号では読者への感謝の気持ちを込めてクリスマスプレゼント企画が実施された(12/24までに手元に届くようになっている)。
さて誌面を見てみると、創刊当時は尖った感じが強かったが、1年も経つと次第に丸くなってきた印象。とともに、新連載「求人情報」が始まり、県内金融機関を紹介する「MONEY makes MONEY」特集など情報の幅も広がってきた。
さて誌面を見てみると、創刊当時は尖った感じが強かったが、1年も経つと次第に丸くなってきた印象。とともに、新連載「求人情報」が始まり、県内金融機関を紹介する「MONEY makes MONEY」特集など情報の幅も広がってきた。
次回は「平成3年」お楽しみに!
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