創刊号の表紙から
「ナガサキのファッション・シーンへの提案」と
「徹底したビジュアル化」が雑誌メディアの
進むべき方向という本誌の考えを
表したもので
モードを意識した写真とキザなポエムから、
時代の雰囲気が感じられる。
昭和64年(1989)
1989年は、こんな年でした
出来事
- 新長崎漁港が開港
- 昭和天皇崩御、昭和から平成に
- 消費税施行、税率は3%
- 任天堂が「ゲームボーイ」発売
- ソウル・オリンピック開催
- 美空ひばり、手塚治虫死去
- 岩戸景気に迫る好景気(37カ月連続で拡大)
- 金融機関の週休2日制スタート
流行
- ファッション:渋カジ、イタリアン・ファッション、ラルフローレン、革のハーフコート
- カルチャー:TUGUMI、キッチン(吉本ばなな)、ノルウェーの森(村上春樹)
- 日本レコード大賞:淋しい熱帯魚(Wink)、日本有線大賞:Diamonds(プリンセス・プリンセス)
- 日本アカデミー賞:黒い雨、ブルーリボン賞:どついたるねん
昭和63年(1988)12月号
「ながさきプレスは雑誌です。」の見出しが鮮烈な創刊号。お洒落にキメ込んだ男女が佇むのはなんと築町。アバンギャルドな2人と昔ながらの市場のギャップに、つい目を奪われるのも戦略か?さてこの創刊号には、既存のタウン誌の枠を飛び越え、「日本の出版文化発祥の地・長崎で、とびきりの雑誌をつくりたい」という気概と、長崎の課題も含めて意見を発表する場をつくりたいという熱気があふれる。間違いなくこの1年で一番アツい号に認定!(ダンシン・オン・ジ・ウンゼンも尖ってるな~)
昭和64年(1989)1月号
お正月ということで振袖の女性が表紙。和装らしからぬ洋髪と目元にスパンコールをあしらったメイクに、攻めてる!と思わずにいられない。
昭和64年(1989)2月号
表紙の車は「日産パオ」。当時の編集部はクルマ・バイク好きが多かったのもあってか、特集は〝長崎の女性に相応しいクルマとは?〟 。
昭和64年(1989)3月号
突如、外国の女性が表紙に。エスカルゴ(日産)という車の組み立て式紙ふろくもついてます。オランダ号で行く大阪観光も。
昭和64年(1989)4月号
ちなみに今も続く読者投稿ページ「PRESS PARK」、この年の4月号からスタートした模様。まさかこの頃から連綿と受け継がれてきた歴史あるコーナーだったとは……実際の誌面から印象に残ったコメントは「ザ・ながさきよりハイレベルにとか気負いされず、若さゆえにいいところ、個性をのびのびと発揮して。ベテラン雑誌と肩を並べようとなさいますな!」という厳しくも温かい叱咤激励。
昭和64年(1989)5月号
表紙スポットは長崎オランダ村。今号より「●月でーた」というその月のオンエアやイベント、中古車売買などの情報を集めた挟み込み付録が誕生。
昭和64年(1989)6月号
裏表紙の広告には現「アイランド長崎」の前身「やすらぎ伊王島」のさらに前身「ルネサンス長崎・伊王島」の広告が!この年の7月にオープンした。
昭和64年(1989)7月号
五島特集に始まり、原発問題を考えるシリーズの初回スタートなど幅広さを感じさせるコンテンツ。求人コーナーの時給500円~に時代を感じます。
昭和64年(1989)8月号
見ての通り、ロゴに変化が。実は30年の歴史の中で、これ以降もロゴは数年おきに変わるので、その変遷は今後も追っていきます!
昭和64年(1989)9月号
8月号でのロゴ変更に伴い、誌面もリニューアル。見やすくなってます。たびたび出てくる「マハラジャ」って何かと思ったら、長崎にもディスコがあったんですね。
昭和64年(1989)10月号
長崎市臨海部の再開発「ナガサキ・アーバン・ルネッサンス2001構想」や翌年の旅博を控え変わりつつある長崎をプレス流にチェックするなど時事ネタも。
昭和64年(1989)11月号
映画『千利休 本覺坊遺文』のプロモーションで来崎した奥田瑛二氏のインタビューを掲載。若き日の奥田さんの笑顔が最高にかっこいい!
昭和64年(1989)12月号
1988年12月号の創刊から1年が経過し、めでたく初めてのアニバーサリーを迎えたプレス。この1周年記念号では読者への感謝の気持ちを込めてクリスマスプレゼント企画が実施された(12/24までに手元に届くようになっている)。
さて誌面を見てみると、創刊当時は尖った感じが強かったが、1年も経つと次第に丸くなってきた印象。とともに、新連載「求人情報」が始まり、県内金融機関を紹介する「MONEY makes MONEY」特集など情報の幅も広がってきた。
さて誌面を見てみると、創刊当時は尖った感じが強かったが、1年も経つと次第に丸くなってきた印象。とともに、新連載「求人情報」が始まり、県内金融機関を紹介する「MONEY makes MONEY」特集など情報の幅も広がってきた。
次回は「平成2年」お楽しみに!
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