ながさきプレスWEBマガジン

  • 髙田明 V・ファーレン長崎社長 インタビュー

    「長崎をひとつに!」を実現するために― V・ファーレン長崎の魅力を伝えるプレゼンテーション企画!

    髙田 明 V・ファーレン長崎 社長

    長崎の地にチームが存在する意義

    J1昇格を目標に、クラブとファン・サポーター、そして長崎のまちが渾然一体となって盛り上がりを見せる、我らがV・ファーレン長崎。しかし、今季好調を維持するチームに対し、まだまだその魅力のすべてを知りえていない県民も少なくないでしょう。そこで今回、ながさきプレスから、V・ファーレン長崎の魅力をプレゼンテーション形式で伝える新コーナーを発足しました!

    V・ファーレン長崎に縁がある人たちのさまざまな角度からの視線で、このクラブチームの魅力をプレゼンしてもらいます。記念すべき第1回目は、今年4月より社長に就任した髙田明氏!地元・長崎への愛にあふれる髙田社長の胸に秘めた熱い想いを語っていただきます!


    ―社長から見たV・ファーレンの魅力はなんですか?

    長崎は良いところですよね。歴史もあり観光名所も多く、食文化も豊かです。そんな長崎にV・ファーレン長崎があるというのが一番の魅力ですね。どういった環境、どういった歴史の中で、チームが成り立っていくかということに意味があると思うんです。その観点から見たら、魅力ある長崎にV・ファーレンというチームがあることに価値があると思っています。


    ―今季の好調の理由はどういったところだと思いますか?

    私を含め、スタッフや選手、チームに関わる全ての人間の向き合い方が変わり、それが結果をもたらしているのではないかと思います。長崎のためにも自分たちが先頭に立ってやらなきゃいけない!そんな気持ちに対して神様が結果をもたらしてくれているのだと思いますね。


    ―就任される前と後でクラブへのイメージが変わったところはありますか?

    運営資金の問題や伸び悩む成績など、良い話がない中でのスタートでしたが、イメージカラーは変わってきていると思います。過去の悪かった部分を忘れて 、再生した新しい部分をお見せしたい。パワーアップしたV・ファーレン長崎にしていきたいですね。

    サッカーが楽しい!そして長崎を楽しく感じる環境づくり、チームづくり


    ―注目している選手やお気に入りの選手はいますか?

    特定の選手はいません。それは、週替わりでヒーローが出てきているからです。みんながヒーローになれる、そういった部分がすごくいいのではないでしょうか。丸岡選手や平松選手など、新しい戦力も活躍しています。チーム内のライバルとして競争精神が芽生え、その中で切磋琢磨してお互いに競い合いながら目標に向かって励む。そういう選手同士が戦う良い環境ができているのかなと思います。「今日は誰がヒーローで出てくるだろう」そんなワクワク感を応援するサポーターのみなさんに味わっていただきたい。〝誰でもヒーローになれる〟というのは素晴らしいじゃないですか。そういったところがチーム力に繋がっていくと思います。


    ―就任されてから精力的にPR活動に取り組まれていますが、どういったことをポイントに活動されているんですか?

    選手のために日々活動していますが、まだまだ足りていなくて…。もっと時間を割いて私自身が動かなければいけないというジレンマがあるんですけどね。新しいものをクリエイトしていくエネルギーを、チームのPR活動に向けたいんですけど、〝企業の再生〟というのはそう簡単にはいかない。やっぱり過去を100%きれいにして立ち直していくことも、社長として課せられていることなので、まずはそこに時間を費やしたいと考えています。本当はアウェイの試合にも、どんどん見に行きたいんですけどね。しかし、少しずつですが改善できる環境が見えてきたので、早く理想の形に近づけたいと思っています。


    ―今後はどういったところに力を入れて行きたいですか?

    まず選手たちがプレーしやすい環境を整えること。選手がフルに力を発揮できるように、外部の人の協力も必要ですね。住環境や練習場を整備することで、もっと選手が活躍できるチームになると思います。その結果、ファンが増えて選手のモチベーションも上がり、さらに強いチームへの進化に繋がります。また、応援に来てくださる方々に向けた企画も考えています。スタジアムの造り自体は変えようがありませんが、今ある形の中で最大限にみなさんが楽しめるような、新たな取り組みを展開していきたいです。そして、もっと行政・企業・県民が一体となって地元のチームを応援する環境づくりにも…。例えばJ1で優勝したとして、私たちだけが喜んだって意味がない。県全体で喜んでほしいのです。子どもからお年寄りまでみんなが一緒になって喜怒哀楽する、そのためにあらゆる関係機関の方々に協力をいただきたいです。スタジアム周辺では、食やショッピングのコーナーをより充実させたい。V・ファーレン関連のグッズだけではなく、サッカー全体に関わるような、面白く楽しめるようなグッズを展開していきたいです。V・ファーレン長崎を見に来た子どもたちが相手チームの選手に惚れ込んで写真を買って帰るとか、そういうのも提携してやっていけると思うので。J2には22チームもあり、それぞれのカラーがあるので、それを引き出してスタジアムで感じてもらえる、そういった仕掛けも必要ですね。やりたいことはいっぱいあります。常識にはとらわれない部分も含めて、しっかりやりたいと思います。


    ―どういったチームに育てたいと思いますか?

    人気があるチームにしたいですね!例えば、企業にしても「社員の質」というのがやっぱり相手や周りに伝わるんですよね。V・ファーレン長崎に関しても、いろいろな業務をやっている社員の質や選手の質を大事にしたいです。強いチームの選手はあいさつも丁寧にするし、笑顔も印象的です。私たちも、そういった雰囲気を持ったチームにしていきたい。選手一人を見てホッとするような、スタッフのあいさつを受けてホッとするような、スタジアム全体からそういう空気が漂うようなチームにしたいと思うんですよね。時間はかかるかもしれませんが、その辺りがスポーツの世界でも一番大事なのではないでしょうか。


    ―最後にながさきプレスの読者のみなさんへメッセージをお願いします

    まず誌面の中でこの連載ページを最初に見て欲しいですね!(笑) もちろん、ほかのページも、一緒に楽しんで読んでいただきたいですけどね。この連載ページを通して、1人でも多くの方にV・ファーレン長崎を感じていただき、スタジアムに足を運んでいただきたいです。みなさんのお越しをお待ちしております!

    PROFILE

    髙田明 Akira Takata
    1948年、平戸市生まれ。通信販売会社〈ジャパネットたかた〉の創業者。2015年に同社の代表取締役を辞任。2017年4月にV・ファーレン長崎の社長に就任、現在経営再建と共に広報活動にも精力的にも取り組んでいる

    V・ファーレン長崎公式HP:https://www.v-varen.com/

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