魚を愛する人に聞いた、長崎のおさかな事情
第1回
【 ヒラマサ 】
ヒラマサとは・・・
スズキ目アジ科ブリ属。夏季に旬を迎える高級魚の代表格。
特有の透明感のある白身で、血合いが赤く美しく、調理の幅も広い
長崎から世界へ!
ヒラマサの冒険が始まる
山下 政彦さん:株式会社宝生水産の代表取締役社長。長崎の養殖業歴30年の大ベテラン。長崎の養殖魚について詳しく話を伺った
活魚を好む九州、特に長崎人にとって親しみのある高級魚〝ヒラマサ〟。コリコリとした歯ごたえと、脂の乗りも程よく、淡白でしっかりとした身が、刺身や煮付け、フライなどの料理に重宝されている。
そんな、私たちが日常で食べているヒラマサの半数以上は、養殖だということをご存知だろうか。
養殖により、エサの種類や量を管理することで身質や出荷時期などを調整することができ、安定した供給を可能にする。養殖をする上で世界でも有数の好条件を揃えているのが上五島の海だ。水温が真夏でも27度以下を保っているため、魚が成長する過程でのダメージが少なく、病気になりにくい。さらに、赤潮の発生が少ないため、十分にエサを与えることができ、成長するスピードも速い。魚は海水中の酸素(溶存酸素)を取り込むことで呼吸をしているが、長崎の海は、溶存酸素量が多いことも〝タフなヒラマサ〟を育てる上で重要な役割を果たしている。
恵まれた環境の中、衛生管理が徹底された生け簀で、稚魚から県産の良質なエサを与え、1~2年で出荷。好条件の中で美味しく育ったヒラマサは、こうして私たちの食卓へ運ばれる。
現在、長崎産ヒラマサの美味しさは、関東や関西でも認知されつつあり、アメリカへの輸出もスタートするなど、年々需要が高まっている。今後も、養殖技術の向上、エサの改良を繰り返しながら、ワールドクラスの魚を長崎から目指していく。
取材・撮影協力
宝生水産
自然豊かな五島列島で主にブリ・マグロ・ヒラマサの養殖を行う。県内でも有数の出荷量を誇る
場所:南松浦郡新上五島町若松郷835-5
TEL:0959-46-2052
HP:https://hosei-group.jp/about/
《認定証》
長崎県ヒラマサ適正養殖業者認定
長崎県ブリ適正養殖業者認定
長崎県マグロ適正養殖業者認定
ヒラマサはこちらで食べられます!
新上五島町 潦り茶屋 し喜
五島の恵みが詰まった お酒が進む一品を堪能!
【写真】ヒラマサ3種盛:1,500円/ヒラマサカルパッチョ:800円
朝獲れの新鮮な魚を使った和洋中の料理を提供する人気店。刺身をはじめ、五島うどんや自家製すりみ、創作料理など多彩な料理が自慢だ。旬のヒラマサ刺し盛は、刺身・炙り・なめろうの3種類を味わえる贅沢な一皿。さらに、身が締まって程よく脂が乗ったカルパッチョもオススメ。
場所:南松浦郡新上五島町有川郷700-1
TEL:0959-42-0933
長崎市 鮨安
食べたい時が一番の旬 老舗鮨店の定番メニュー
【写真】ヒラス刺身:1,500~1,800円
浦上エリアに店を構えて40年を越え、常連客を中心に客足が途絶えない、隠れた人気店。地元近海で獲れる海の幸にこだわり、旬を感じる逸品を提供してくれる。脂肪が少なくさっぱりといただける「ひらまさ」は、シンプルに刺身でどうぞ。年間を通して高い質を誇る人気メニューだ。
場所:長崎市岩川町5-13
TEL:095-844-9147
諫早市 竹野鮮魚店
鮮魚店ならではの鮮度&美味っぷりが自慢!
【写真】あら煮定食:600円~(刺身付き1,000円)/ひらす刺身定食:800円
鮮魚店が営む食事処だけあって、鮮度と味、そして格安感は折り紙付き。毎朝大型のいけすから取り出して調理するので、最高においしい状態で味わえるのだ。おかわり自由のごはん、みそ汁付きなのもうれしい。あら煮や刺身は、テイクアウトも可。売り切れ御免なので、お気を付けあれ。
場所:諫早市永昌東町3-13
TEL:0957-23-1795
長崎県の魚愛用店について
長崎県産の魚介類や水産加工品の愛用を推進するため、県産魚を積極的に活用したメニューを提供する店舗を「長崎県の魚愛用店」として県が認定している。地元の人や観光客が、長崎県の水産物を食べたいときに利用できるよう、いつでも食べられる店としてホテルや旅館、レストラン、料理店が加盟している。
魚愛用店の情報はコチラのサイトでCheck!!
Information
長崎県水産加工流通課
TEL:095-895-2871
配布場所:県内のホテル・宿泊施設、観光案内所、道の駅
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