ながさきプレスWEBマガジン

  • さかなの時間【サバ】

    魚を愛する人に聞いた、長崎のおさかな事情

     

    第3回

     

    【 サバ 】

     

    サバとは・・・
    スズキ目サバ科サバ属。全長50cm。
    脂が乗って甘みがあり、青背魚の独特の香りと相まって人気が高く近年注目されている。

     

    長崎のサバが旨い理由、
    それは最先端の現場にあった

     

     

    日本遠洋旋網漁業協同組合では、10月から2月に五島・対馬海域で獲れる400グラム以上の寒サバをブランド魚「旬さば」として登録。程よく脂が乗って身が締まり、刺身はもちろん、地元ならではのサバしゃぶとしても親しまれている。

     

     

     

     

    漁法は主に、サバをはじめ、アジやイワシなどを大量に漁獲する「まき網漁」。

     

     

    魚の習性を利用し、主に、2隻の灯船の集魚灯を使って、魚群を1ヵ所に集める。魚群の行動や風、潮流を見極め、帯状の網を群れを囲むように投入し、魚群を囲みながら徐々に海底側の網のワイヤーを巻き上げていく。

     

    船上に引き上げられた魚は氷水に入れ、鮮度を保ったまま運搬船で水揚げする港の桟橋まで運び込まれる。

     

    まき網漁は、計5隻の船団と約50名の乗組員で行い、1回の漁は約2時間にも及ぶため、一晩で数少ないチャンスをものにしなければならない。熟練の技術に加え、チームワークも必要となるのが好漁のための最大のポイントであり、漁師の腕の見せ所というわけだ。

     

     

    午前3時、市場に運ばれた魚は、手作業で魚種やサイズごとに選別され、箱詰めされる。午前5時のセリで値段が付けられ、全国へと配送されていく。〈松浦魚市場〉ではセリ直後に、配送用に立て替えを行い、鮮度を保ったまま出荷できる環境を整備。さらに、高度な製氷技術に加え、凍結技術も保持する設備は全国的にも珍しく、〝最先端の魚市場〟として注目されている。

     

     

    近年、国内のサバブームのみならず、中国やエジプトなどへの輸出も盛んに行うなど、海外でもサバの需要が高まっている。今後は、高度な衛生管理の行き届く〈松浦魚市場〉の発展に伴い、ますます長崎のサバの美味しさは向上し続けていくだろう。

     

    高度な衛生管理を目指し、
    生まれ変わる松浦魚市場

    〈松浦魚市場〉は2021年3月、水揚げされた魚をより鮮度を保った状態で全国に配送するため、水揚げ・選別・出荷までの一連の作業を、閉鎖型の建屋内で完結できる“高度衛生管理型市場”へと生まれ変わる。荷捌所と遠まき冷蔵庫が建屋内でつながる“日本初”の一体型施設として全国的にも注目されている。

     

     

    取材・撮影協力

    ・西日本魚市株式会社 TEL:0956-72-0147
    ・日本遠洋旋網漁業協同組合(通称:遠まき) TEL:0956-72-1105
    ・株式会社ヤマフ TEL:0956-72-2594

     

    サバはこちらで食べられます!

    佐世保市 ささいずみ

     

    そのままでも美味確実 長崎産「ハーブ鯖」の実力

     

    【写真】長崎ハーブ鯖の活造り:3,300円


    佐世保で活魚料理を嗜むのにオススメの実力派人気店〈ささいずみ〉。活魚担当が直接漁師のもとに足を運んで仕入れているだけあって、その鮮度と味は折り紙付き。サバにおいては、西洋ハーブを与えて育てた「長崎ハーブ鯖」を使用。臭みがなく、活造りでもいただけるのが特徴だ。

    ささいずみ
    場所:佐世保市下京町4-4
    TEL:0956-23-3933

    詳しい店舗情報はこちら

     

     

    長崎市 旬彩 ながや

     

    新鮮・絶品の鯖を 豊富なレパートリーで堪能

     

    【写真】鯖のしゃぶしゃぶ:1,320円~/鯖の竜田揚げ:660円


    「和食をカジュアルに」をコンセプトに、地元食材で作る絶品料理で、長崎の魅力を発信していく食事処。新鮮な鯖をしゃぶしゃぶスタイルでいただけば、刺身とはまた違った食感で鯖を堪能できる。竜田揚げでいただく鯖も、また好評のレパートリーだとか。豊富に揃えた地酒との相性も抜群!

    旬彩 ながや
    場所:長崎市万屋町4-13ニ葉屋ビル3F
    TEL:095-827-0077

    詳しい店舗情報はこちら

     

     

    松浦市 あじ彩

     

    わざわざ足を運びたい! 独自のサバ料理に舌鼓

     

    【写真】ハーブ鯖刺身(活魚一本):4,000円/旬さばの煮付け:1,000円


    長年、松浦近海の鮮魚を使った料理で、地元民をはじめ観光客で賑わう居酒屋。「ハーブ鯖刺身」は、程よく脂が乗っており、口に入れた瞬間に溶けてなくなるほど。他にも、お店独自の調理法でふっくらした身が好評の「旬さばの煮付け」をはじめ、冬限定の「サバしゃぶ」もオススメだ。

    あじ彩
    場所:松浦市志佐町浦免1311-1
    TEL:0956-72-2955

    詳しい店舗情報はこちら

     

    長崎県の魚愛用店について

     

     

    長崎県産の魚介類や水産加工品の愛用を推進するため、県産魚を積極的に活用したメニューを提供する店舗を「長崎県の魚愛用店」として県が認定している。地元の人や観光客が、長崎県の水産物を食べたいときに利用できるよう、いつでも食べられる店としてホテルや旅館、レストラン、料理店が加盟している。

     

     

     

    長崎県の魚愛用店

     

     

    魚愛用店の情報はコチラのサイトでCheck!!

     

     

     

     

    Information

     

    長崎県水産加工流通課
    TEL:095-895-2871
    配布場所:県内のホテル・宿泊施設、観光案内所、道の駅

     

    Return Top