元々は、ポルトガル人たちを収容するために建設したもので、後にポルトガルとの貿易断交、そしてオランダ商館がこの出島に移設することになります。 明治以降、出島周辺・長崎港は埋め立て工事が度々が行われ、扇形の島をなしていた姿は内陸化していきます。 長崎市は1951（昭和26）年から、出島の復元整備に動き出します。最終的には四方を水面で囲み、19世紀初頭の姿を完全に取り戻す計画なのだとか。 2017（平成29）年11月には、出島表門橋が約130年ぶりに架けられます。

現在の出島は、オランダ商館の最高責任者商館長が住んでいたというカピタン部屋を筆頭に、商館員たちの住居や砂糖や染料などが保管されていた蔵など、さまざまな建物が復元されています。カピタン部屋の1階には、オランダから伝わった遊びの文化が展示されていて、なんと体験もできるんです。日によって体験できる内容は異なるようですが、ビリヤードや双六、バドミントン、羽ペンなど、西洋から長崎に伝わってきた当時のものを体験することも可能です。