中国の歴史書『三国志』の一部『魏志倭人伝』に「一支国」と記された壱岐。そんな壱岐島では、古代日本を物語る貴重な資料が多数出土している。
それらを見るだけでなく、実際にふれられるのが〈一支国博物館〉だ。世界的建築家、故・黒川紀章氏がデザインし、周囲の山並みに沿った曲線の屋根が印象的で、国指定特別史跡「原の辻遺跡」を望む丘の上に建っている。
特に来場者を楽しませてくれるのが、弥生時代の「一支国・原の辻」を表した巨大ジオラマと160体のミニチュア人形たち。このミニチュア人形たちの顔をよーく見てみると、「あれ?見覚えのある顏が?」実は島民たちの顔をモデルにつくった人形もあるらしい。当時の生活の様子が活き活きと再現されているのは、実際に島の人々がこのジオラマに携わっているからかもしれない。
博物館には、発掘模擬体験などできる「キッズこうこがく研究所」、ガラス越しに出土品を見ることができる「オープン収蔵庫」などがあり、大人も子どもも楽しめる。壱岐旅の際は、ぜひ〈一支国博物館〉でゆっくりと悠久の歴史を感じてほしい。
profile
編型 摩弥
壱岐島内在住の新米ライター(!?)。壱岐島に魅せられた一人。壱岐焼酎と壱州豆腐が好物で、壱岐の柚子胡椒にもハマっている。口グセは「あー、壱岐島と出会えて良かった!」。この島のポテンシャルの高さに驚く日々を過ごしている。
コメントを投稿するにはログインしてください。