小値賀の秋の恒例行事といえば町民総参加による「町民体育レクリエーション大会」。毎回、子どもから90歳近くの高齢者まで、島のほとんどの住民が参加している。人口は2500人と少なくなりつつあるが、地区別対抗の種目も数多く用意され、毎回熱い熱戦が繰り広げられる大運動会だ。地区の名誉のため、そして子どもたちにカッコいいところを見せようと、どの種目も全力で臨むお父さんたち。その結果、翌日は筋肉痛で足を引きずりながら歩いている姿も多く見かける。
ここ数年にわたって、年間20名を超える人たちが小値賀に移住しており、町の活性化に大きな役割を果たしてもらっている。消防団の活動や学校の存続、そして地域イベントが続けられているのも、こういった移住者の力添えがあってこそだ。
町に1軒だけある「お試し住宅」も大人気で、5月から毎月入れ替わりで新しい人が入居し、島暮らしを体験してもらっている。お試し住宅は1か月から3か月の間で借りられるので、島の四季折々の食材や、運動会やお祭りといった行事なども体験してもらえればと思う。
profile
神崎 健司 小値賀町役場総務課企画係長。長崎生まれの小値賀育ち。高校卒業後、すぐに小値賀町役場に入庁し、在職19年目。小値賀町の地域づくり全般に携わっている。プライベートでは、郷土芸能保存会や島の劇団など多数所属。妻と子ども2人の4人暮らし。
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