徐々に海の水も冷たくなる頃、宇久島の魚は旬を迎えます。平戸海峡は潮の流れが激しく、特に宇久島の周辺は養殖するにも適した場所が少ないため、島で食べられる魚はほぼ天然。厳しい海で鍛え上げられた数々の魚は、他所から来られる釣り人の言葉を借りると「引き」が非常に強いのだそう。そんな宇久の魚は、冬場にしっかり脂を乗せて育つので、冬でしか食べられない、門外不出の絶品揃い。特に冬の魚と言えばフグやヒラメなどが人気ですが、特に「アラ(クエ)鍋」は冬の鍋の王様。島で獲れた冬野菜と共に、冷えた身体を汗かくほどに温めてくれます。シメはもちろん、出汁をしっかり活かしたアラ雑炊。
ブリのしゃぶしゃぶも島の自慢の料理。薄く切ったブリの切り身と、かぶらむきにした大根を添えてポン酢で食べる、シンプルだけど冬しか食べられない至高の一品です。
宇久の冬の魚を食べたい!そんな方は、民泊がオススメ。漁師さん家の民泊にすれば、こたつを囲んでわいわい魚料理を堪能できるので、きっと鍋で体が温まる以上に、温まった気持ちにもなりますよ!
profile
檜垣 督 宇久町観光協会職員。大阪出身の元熱帯魚販売店員で、海の青さに魅せられて2014年春に宇久島へ移住。観賞魚を飼育していたという前職の経験を活かし、自然の観光資源を日々探している。趣味は釣りやカメラ、バンド活動。
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