ながさきプレスWEBマガジン

  • 島風と気候(宇久)

    風の島の宇久島
    風の島の宇久島

    「宇久は暖かそうね?」と、よく耳にします。でも、冬は寒いですよ(笑)
    特に、宇久島の様な小さな離島は風を遮る場所が少ないので、体感温度は都会以上に寒く感じます。宇久島の気候は、鹿児島県と年間平均気温がほぼ変わらないので、福岡県や長崎市などと比べると暖かいのですが、「南国リゾート!」というわけでは、残念ながらありません。
     冬の海は、太平洋の穏やかな海というよりは、荒波ひしめく日本海、といった雰囲気。夏になると逆転して、鏡の様に凪いだ日が続きます。凪いだ日は船が浮いて見える時もありますよ。
     島で暮らし慣れてくると、だんだん「風を読める」ようになってきます。北西の風だから佐世保までの船はあまり揺れない、とか、南風が強く吹いてきたから雨になるとか。意識しているとわかってくるのですが、地元の人は感覚でわかっているみたいで、とにかく風には敏感です。これは、島での日常生活に必要な感覚であり、台風などの災害を未然に防ごうとする意識の表れなのかな、と思います。
     島の方とお話しされる機会がありましたら、ぜひ「風」について聞いてみてください。ものすごい発見があるかも……?

    profile
    檜垣 督 宇久町観光協会職員。大阪出身の元熱帯魚販売店員で、海の青さに魅せられて2014年春に宇久島へ移住。観賞魚を飼育していたという前職の経験を活かし、自然の観光資源を日々探している。趣味は釣りやカメラ、バンド活動。

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