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  • 日本100名城・続日本100名城をめぐる
    (対馬)

    対馬の重厚で特異な歴史を感じて
    対馬の重厚で特異な歴史を感じて

     

     お城巡りが注目を集めている。日本100名城を選定した日本城郭協会が主体となり、昨年12月に横浜で開催された「お城EXPO2017」(第2回)には、3日間で19100人が詰めかけるなど、その人気は健在だ。
     ちなみに達成者が1800人を超えた日本100名城スタンプラリーには平戸城と島原城が、今年4月6日(し・ろの日)に始まる続日本100名城スタンプラリーには福江(石田)城(五島市)、原城(南島原市)、昨年10月の本コラムで紹介した対馬の古代山城・金田城が含まれる。「続」では中世・戦国の山城や古代山城などが重視され、水城、基肄城、金田城はいずれも同時期に築かれ、「史跡の国宝」とされる国指定特別史跡だ。今回は山城が多いため苦労するだろうが、達成感もより大きいはずだ。名城巡りの認定を受けるには、スタンプ帳付きの協会公式ガイドブックが必要なので、あらかじめ購入しておこう。
     また、せっかく海を越えて対馬に行くなら、7世紀に築造された金田城に加え、戦国末期に豊臣秀吉が築かせた清水山城(国指定史跡)や、城の発展形ともいえる明治期の姫神山砲台、かつて東洋一と謳われた昭和期の豊砲台も訪問してみよう。対馬がなぜ国防の最前線と呼ばれるのか、その重厚で特異な歴史を実感できるはずだ。

    profile

    西 護 対馬観光物産協会に勤務して、今年で11年目。国境の島・対馬に、家族や犬、猫と共に暮らしている。趣味は、対馬の山岳・砲台・神社などの情報を収集・発信すること。2017年に発行された『長崎県の山』(山と渓谷社)で、対馬の山を担当している。

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