四方を広大な海に囲まれている宇久島。北側は急深の海が広がり、南側は浅瀬が続き、各所には白い砂浜が点在。ひとえに海と言っても、さまざまな顔を持ち合わせています。
宇久島の海の中でも特に代表的な場所と言えば、大浜海水浴場。
全長約600mもあり、西海国立公園に指定され、県下で最も透明度の高い海として環境省選定の快水浴場百選にも選ばれている大きなビーチです。通常、海開きが始まるとともににぎやかな声が砂浜に響き渡るはずなのですが、あまり全国的に知られていないためか、来客数の多い日でも30名程度(!)。大パノラマを背景に見ると、ほぼプライベートビーチ状態。あり得ないほど贅沢な時間を味わえます。潮の満ち引きによっても表情が全然違い、干潮時にはさらに大きな砂浜が姿を現しますが、その景色はあまりにも圧巻。
ちなみに、地元の方々はあまり海水浴には行きません。なぜなのか尋ねてみると、「解禁日に磯で潜ってウニとか獲る人の方が多か!」だそう。砂浜で海水浴のように潜るというよりは、浅瀬の磯場に潜って漁をする方が多いです。これからの時期が解禁日となり、観光地とはまた違った「海」がにぎやかになりそうです。
いろんな宇久島の「海」、ぜひご堪能ください。
profile
檜垣 督 宇久町観光協会職員。大阪出身の元熱帯魚販売店員で、海の青さに魅せられて2014年春に宇久島へ移住。観賞魚を飼育していたという前職の経験を活かし、自然の観光資源を日々探している。趣味は釣りやカメラ、バンド活動。
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