縄文時代の暮らしなんて簡単に想像できないけど、当時と近い蕎麦を食べれば、その歴史も一緒に味わえるかも。そんな期待をもつほど、大陸から対馬に伝わってきた「対州そば(対州は対馬の古い呼び名)」の歴史から、悠久のロマンが感じられた。そしてその歴史をつないできたのは、紛れもなく島で暮らす人たちだ。
中国大陸から朝鮮半島を経由して伝わってきたとされる日本の蕎麦。時代は縄文時代で、今も国境の島である対馬が経路となったそう。その深く雄大な山々に恵まれた対馬で栽培されてきた、原種に近いものが「対州そば」。いまの一般的な蕎麦と比べてコシが強く、蕎麦本来の風味が深く感じられるのが特徴だ。わざわざ蕎麦通が目当てに訪れることも多いとか。
そんな原種に近い対州そばを残していくのは、時代の長さのほかにも難しい点がある。対州そばの実は大きさがほかの品種より小さいため、収穫量が少ない。さらにつなぎを一切使わない十割そばが基本のため、量を確保するのが難しいそう。そんな背景を知ると、より目の前の一杯をありがたく、大切に味わいたくなった。
購入は・・・
対馬物産観光協会のオンラインショップより購入が可能。蕎麦やスープはもちろん、対馬ならではの郷土食を購入することができる
対馬物産観光協会のネットショップ
URL http://tsushima-net.shop-pro.jp/
対馬 食のマメ知識
対馬島民の必需品「叩きイカ」!
叩きイカとは、炙ったイカを金槌で叩いてほぐし砂糖や醤油、みりんなどで甘く味付けしたもの。かつては各家庭にイカ用の金槌と叩き台があったそうで、今でも島民の大好物だ!
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