「平和公園周辺エリア」のおはなしvol.3
戦禍を乗り越えてきた底ヂカラを感じる
爆心地周辺をまち歩き。
原子爆弾の威力は、言わずもがな。数キロ先にまで及び、全・半壊した家屋や建物も多数ありました。
そんな中でも全壊を免れたり今も姿を残す、力強い存在もあるんです。
辛い時代にも負けない、そんな象徴として、多くの人たちに愛されています。
戦争の過酷さを知れる場所、力強い生命力を感じる場所などをまち歩きで巡ってみましょう!
浦上天主堂とアンジェラスの鐘 カトリック浦上教会
キリシタン弾圧から禁制を解かれ、自由を得た信徒たちによって建設された浦上教会。
1914年に、「東洋一のレンガ造りのロマネスク様式大聖堂」として誕生しましたが、わずか30年あまりで、その姿は倒壊してしまいます。
〈被爆した浦上天主堂(長崎原爆資料館)〉
当時、正面の双塔にはフランス製の鐘楼「アンジェラスの鐘」が設置されていました。
左塔のドーム部分は、爆風で落下し北側の川底へ崩落。
右塔の鐘は瓦礫の中から発掘され、今も音色を響かせています。
片方は原爆の爪痕として、もう片方は今なお鳴り響く鐘として、今は別々の役割を担っていますが、どちらも歴史を綴る象徴だというのも興味深いですね。
浦上教会には、焼け跡から木製のマリア像の頭部だけが発見されたという「被爆マリア」が残っています。
この被爆マリアをめぐる物語「祈り」の映画公開も間近。楽しみですね。
〇長崎市本尾町1-79
〇TEL:095-844-1777
〇時間:9:00~17:00
〇無休
※写真掲載については長崎大司教区の許可をいただいています。
山王神社 被爆クスノキと一本柱鳥居
爆心地から800メートルほどの距離にある「山王神社」にも、原爆の猛威を耐え抜いた、奇跡的な遺物があります。
半身ながら持ちこたえた「一本柱鳥居」、そして今なお樹勢を感じさせる「被爆クスノキ」。
足を運び、ふれるだけで、その力強い生命力をお裾分けしてもらえそうな気分になります。
この詳しい内容は、山王神社の回(山王神社のおはなし)をチェックしてみてください!
長崎市坂本2-6-56
TEL:095-844-1415
松山町防空壕群跡/被爆当時の地層
爆心地周辺だった松山町。
原爆炸裂の11時2分は警報解除中だったので、多くの町民が爆弾の被害にあいました。
偶然にも防空壕にいた一人の少女を除いて。
平和公園入口のエスカレーター近くに、彼女がいたといわれている防空壕があります。
また、少し歩みを進めれば、被爆当時のようすがわかる地層も残されています。
地層の中には、破壊された家の瓦やレンガ、熱によって焼けた土や溶けたガラスなどが大量に埋められており、原爆が無差別に一般市民の生活を破壊したようすを覗き見ることができます。
さて、史跡や名所をまち歩きするなら、その要所要所に挟み込みたいもの、ありますよね。
おまかせください!次回は立ち寄りにピッタリなスポット、大紹介します!
名称 | 平和公園 |
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アクセス | JR長崎駅前→路面電車「赤迫行」乗車→「平和公園」停留所下車→徒歩3分 |
駐車場 | 専用の有料駐車場あり |
お問い 合わせ | TEL:095-829-1164 (長崎市中央総合事務所 地域整備1課) |
場所 | 長崎県長崎市松山町9 |
平和公園周辺エリアの他のお話はこちら
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