「興福寺」のおはなしvol.2
修学旅行で自慢できる!興福寺“もう一歩”踏み込んだおはなし。
こちらでも、もう少しだけ隠元和尚のお話を。
隠元は、黄檗宗の開祖として、高徳な僧として教義を広めただけでなく、現在の日本でも広く使われているいろいろなモノを中国より持ち込んでいるんです。
名前が語源ともなった「インゲン豆」はもちろんのこと、今や和食にカテゴライズされている胡麻豆腐や胡麻あえ、けんちん汁も隠元和尚が持ち込んだもの。スイカや筍、レンコンにナスビ、モヤシと言った野菜・果物も。印鑑や木魚、ダイニングテーブルまで……!
そして、教科書にもよく使われる「明朝体」の文字もまた、隠元和尚によるものなんです!図書館や福神漬けなどは、隠元のお弟子さんたちが広めたのだとか。当時の最新の文化は、ここ長崎から発信されて日本に根付いていったのです。
興福寺と隠元は、長崎の文化、いえ日本文化を形成する上で必要不可欠な文化伝来の場所だったんですね!そんな和尚の偉業を頭の片隅に残しながら、この荘厳なあか寺を見学してみてください。
興福寺の中には、見るだけで面白いポイントがたくさんあります!
〈雌雄の鰍魚〉
まずは鰍魚(ケツギョ)。魚版とも呼ばれます。庫裡の入口に下げられた、大きな木彫りの魚。かつてお坊さんたちのごはん時を告げるのに使われていたのだとか。オスとメス、つがいであるのは大変珍しいんですって。
〈屋根の上にひょうたんが!〉
本堂の上に据えられた大きなヒョウタン型の設えもポイント。ヒョウタンは昔、水筒として使われていたそうで、そこから防火のおまじないとして飾られていることも多いのだとか。
本堂内にある大きな瑠璃燈には、多くのコウモリの柄が描かれています。高さ2mほどの大きなランタンの雄大さと共に、コウモリが何匹いるかチェックするのも楽しいですよ。もちろん、中国ではコウモリは縁起物。
〈桃の花をあしらった扉や、縁起の良いモチーフが満載の破風飾り「懸魚(げぎょ)」など〉
その他にも、興福寺の中にある様々な設えやデザインの多くは、縁起を担いだものが多くあります。チェックして、幸運を呼び込みましょう!
名称 | 東明山 興福寺 |
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アクセス | 【路面電車】路面電車3号系統「蛍茶屋 行き」に乗車→「市民会館」電停下車→徒歩5分 |
駐車場 | 周辺にコインパーキングあり |
お問い 合わせ | TEL:095-822-1076 メールアドレス:kofukuji@bg.mbn.or.jp 公式サイト:http://kofukuji.com/ |
備考 | 時間:9:00~17:00 |
場所 | 長崎県長崎市寺町4-32 |
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