「長崎の坂道」のおはなしvol.4
長崎を訪れたら、オススメしたい「坂道」シリーズ
フォトジェニック坂道ダイジェスト!②
まだまだあります、長崎の坂道ストーリー。
もちろん、ストーリー感ある写真を撮っておいてみんなで共有するのもオススメです。
なかでもピッタリなスポットを、これまで紹介してきた観光スポットとリンクさせながらピックアップしてみます!
長崎くんちの特等席!諏訪神社の「坂」
長崎の氏神である諏訪神社にも、有名な「坂」があります。(「諏訪神社のおはなし」はこちら)
そう、ご存じ長坂です。坂というより階段!
諏訪神社の踊馬場から社殿まで続く、全73段の急な石段です。
参拝するまでに、この急な階段を上るだけで、すぐに息が切れてしまいそうになりますが、なんだか神様にお会いするまでのちょっとした「試練」のようにも感じちゃいます。
車で上までつけられもしますが、そう思うと長坂も上りたくなるものです。
そして、なんといっても、長崎くんちの際に、この長坂が観覧席になるのが特徴ですよね!
無料観覧席として開放されていて、事前に応募して抽選に当たると「長坂整理券」がいただけます。
長崎県民としては、これを当てるのが一種のステイタスであり、夢でもありますよね。
誤解を生む!?寺町界隈の有名「坂」
たくさんの寺院が連なる寺町通り。そこから風頭山へと続く坂にヘイフリ坂と呼ばれるものがあります。
この界隈の、大音寺と皓台寺、長照寺と延命寺の間の2本の坂が、そう呼ばれています。
かつて、諏訪神社の大鳥居を造るために風頭山から石材を切り出し運んだ際のこと、石があまりにも大きくて重く、ふもとへ下ろすのにてこずっていたところ、ある宰領が御幣(ごへい)という祭具を振って励ました、というエピソードから名づけられたともいわれています。
つまり、幣振り坂なんですね。
登坂するのがつらくて、「カラダのガス」を駆使して上った、ワケではありません!
映画「解夏」でのワンシーンにも登場しています!
”長崎の忠臣蔵”が勃発した「坂道」
ランタンフェスティバルの会場の一つにもなる「中央公園」のすぐ近く、長崎地方検察庁と長崎地方法務局の間にある石段、こちらは喧嘩坂と呼ばれています。
こちらでは、「長崎版忠臣蔵」とも呼ばれる「深堀事件」が起こった場所なんです。
時は徳川5代将軍綱吉の時代。長崎会所の役人と佐賀藩深堀領の武士との間で騒動が起こり、双方に死者が出るまでの騒動に発展しました。
はじまりは、雪解けの泥が掛かってしまったことから。
後に暴行事件となり、そして深堀藩士の討ち入りへとつながっていきます。
この騒動以来、事件の発端となったこの坂が「喧嘩坂」と呼ばれるようになったのだとか。
かつてこのあたりに大音寺があったことから「大音寺坂」とも呼ばれています。
こんなエピソードがあると、ちょっと行ってみたくなりますよね。
ですが、路上ではゆめゆめケンカなどなさらぬよう……。
殿中でござる!……お殿様はいませんでしたが、電信柱はあります。電柱でござる!
ということで、つらつらと「長崎の坂」を紹介してきましたが、なにせ「坂の町」。
まだまだたくさんの坂道とそのエピソードが隠れています。
人あるところ、必ず坂道あり。また折を見て「坂道エピソード」をご紹介していきたいと思います。お楽しみに!
「長崎の坂道」の他のお話はこちら
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