「長崎居留地」のおはなしvol.1
訪れる前にチェックしたい!長崎居留地“キホン”のおはなし。
江戸時代の末期。200年にも及んだ鎖国は、1858(安政5)年の五箇国修好通商条約により終焉を迎えます。鎖国期にも出島や唐人屋敷など、外国人が居留するエリアを持っていた長崎ですが、この条約をもとに横浜・函館と同じく開港となり、来港する外国人のための外国人居留地が設けられます。長崎の居留地は、造成された大浦一帯に出島や新地などを加えた、約36万㎡のエリア。彼らが住むことによって、この一帯はインフラを中心に諸外国の文化や技術が取り込まれていき、特別な街並みが形成されていきます。洋式のホテルやボウリング、ゴルフ、ヨットなどのスポーツ、サイダーに至るまで、西欧の文化が長崎に次々ともたらされました。
1899年に居留地制度が撤廃され、外国人は居留地の枠を越えて生活することができるようになります。しかし、この旧長崎居留地一帯に住み慣れた多くの外国人たちは、引き続き生活を続けていたのだとか。
洋風建築などの歴史的建造物や、レンガ塀、石畳、古い樹木など、散策するだけで目を惹くポイントが多いのは、かつて外国人たちの生活と密接につながっているからなんですよね。
長崎に数多くの観光スポットがありながら、居留地界隈を訪れる人が絶えないのは、一歩足を踏み入れるだけで歴史を肌で感じとりやすい気軽感、異国情緒の風景が楽しめるところにあります。いろいろな歴史や謂れのあるこのスポット、ぜひお出かけ前にポイントを押さえておきましょう。そのほうが、きっと充実した“居留地散策”ができるはずです!
居留地スポットの筆頭格・グラバー園については、コチラ(→「グラバー園のおはなし」Vol.1~4)
開港前の、いわばこちらも「居留地」だった出島についてはコチラ(→「出島のおはなし」Vol.1~4)をチェックしてみてくださいね!
名称 | 長崎居留地(ナガサキキョリュウチ) |
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アクセス | 大浦天主堂電停(バス停)から徒歩約3~5分。 |
駐車場 | 駐車場なし |
お問い 合わせ | TEL:095-822-8888 |
場所 | 長崎県長崎市 グラバー園ほか東・南山手地区 |
長崎居留地の他のお話はこちら
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