「中島川石橋群」のおはなしvol.2
今回は観光気分にハシ休め! 中島川石橋群 橋解説その①
中島川に架けられた橋は、その数も膨大。
長崎港まで至るまでに、30基以上があると言われています。
全部一気にチェックするのは大変です。
なので今回は、その中から選りすぐりの橋たちを、まずは紹介していきたいと思います。
今回は眼鏡橋周辺の橋を紹介します!
ご存じ、メガネに見立てた長崎観光名所の筆頭格!眼鏡橋
日本最初期の石造りアーチ橋と言われている、おなじみ長崎の観光スポット眼鏡橋。
橋と、川面に映った姿を併せてみると、なんとメガネの形に見えることから名付けられたこの橋。
この“映え”感はいかにも現代的で、多くの人がカメラや携帯を掲げて撮影している姿を、ひっきりなしに見かけます。
ただし!今回、眼鏡橋に関してはここまで。
なぜなら、以前に紹介した記事「眼鏡橋のおはなし」Vol.1~Vol.4があるから!
周辺のことも説明しているので、ぜひチェックしてみてください。
眼鏡橋とコンビを組んだ!?サポート的存在 袋橋
眼鏡橋から下流方面に一本下がった場所にあるのが袋橋。
石橋としては最下流の場所にある橋で、長崎市の有形文化財に指定されています。
この橋は記録が多く残っておらず、架設年や架設者は不明。
眼鏡橋に次ぐ、古い石橋であるという説もあるようですが……。
こちらも度重なる洪水被害に耐えてきた、タフな橋です。
名前の由来は、袋町に架った橋ということから。
一時期は「袋町橋」とも呼ばれていましたが、明治15(1882)年に積尸気に袋橋と命名されたのだとか。確かに、語呂はいいですね!
この橋は、眼鏡橋の相方的存在。というのも、この袋橋が絶好の眼鏡橋の撮影ポイントだから。
多くの人がこちらから眼鏡橋へカメラを向けています。
まさに、「メガネを入れる巾着袋」のような関係性です。わかりづらい例え!
幾度流されても生まれ変わってきた不死鳥のごとき橋 魚市橋
袋橋とは逆側、眼鏡橋より一本上流にあるのが魚市橋。
最初は長崎の商人だった岡正恒が、元禄12(1699)年に私費で建造しました。
この辺りは水害の被害が大きいエリアで、木橋や石造アーチ橋などが幾度もかけられますが、ことごとく流失してしまったのだとか。
現在は大正14(1925)年に 鉄筋コンクリートで架設されたもの。
名前の由来は、ズバリこの周辺に魚市場があったことから。かつて長崎港で揚げられた新鮮な海の幸が、この橋を渡っていたのでしょうか。
こちらからも眼鏡橋の撮影はできますが、現在は交通量が多い場所なので、くれぐれもお気を付けを。
この橋の下あたりから、水害対策のバイパス水路がはじまっているので、そちらも要チェックです!(バイパス水路についてはコチラで紹介中!「眼鏡橋のおはなし」Vol.1)
見晴らし抜群!長崎のまちなみを楽しめる橋 東新橋
さらに上流へ歩みを進めると現れる、大きな橋、それが東新橋です。
かつてこの橋の東側に新橋町(現在は諏訪町)があったことから名づけられています。
この橋も、水害によりこれまでに3度も流失しています。
この橋の魅力は、なんと言ってもこの高さからの見晴らしの良さ!
石橋群と中島川、そして長崎のまちなみの風情が楽しめます。
先述した魚市橋下のバイパス水路もバッチリ確認できます。
まずは4橋をご紹介しました。
観光スポットまわりなので、比較的アクセスしやすいエリアです。
次回はさらに上流の橋たちを紹介します!
名称 | 中島川 |
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駐車場 | 周辺にコインパーキングあり |
場所 | 長崎県長崎市 中島川 |
中島川石橋群の他のお話はこちら
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