「路面電車」のおはなしvol.1
おうちで楽しむ長崎観光〈長崎の路面電車vol.1〉
乗車前にまずは「路面電車」について知ってみる!
なかなか「観光」なんてできないこんなとき、
気分だけでも観光気分になっていただきたい!
これまでたくさんの観光スポットを紹介してきたこの「ながさきプレス観光課」
今月は少しだけ趣向を変えて「路面電車」をテーマにお届けします。
移動手段としてだけじゃない「長崎の路面電車」の魅力を知っていただきたい。
そのうえで、路面電車に乗って観光している気分になっていただければ嬉しいです。
そしてもちろん、コロナが収束した折には、ぜひ実際に路面電車に乗って、長崎観光してみてくださいね。
まずは乗車前に、長崎の「路面電車」について知ってみる!
大正4年の開通から100年以上、公共交通機関として長崎のまちを走り続け、長く愛されてきた「路面電車」。
「チンチン電車」という愛称で親しまれ、市民や観光客の足として大変重要な役割を担ってきました。
観光はもちろん、長崎の市民の生活にも欠かせないこの「路面電車」をテーマに、全4回の記事でたっぷりとご紹介していきます!
長く愛されてきた長崎の路面電車は、車両の種類もさまざま。
長いあいだ市民の足として走り続けているレトロな車両から、車椅子や高齢の方でも乗りやすい最新式の超低床車両、ラッピング車両なども多く走っています。
なかでも、多くの鉄道車両を手掛ける水戸岡鋭治氏がデザインした「みなと」は人気も高く、長崎電気軌道のホームページ(http://www.naga-den.com/)では位置情報を確認することもできます。
そして、なんといっても、乗車前に知っておきたいのが運賃ですね。
これがなんと、どこまで乗っても130円!(小人運賃なんと70円!)
1984年(昭和59年)6月1日から、2009年10月までの25年ものあいだ1乗車100円という手軽さで愛されてきたため、「100円電車」と称されることもありました。
長崎のまちと共に歴史を重ねてきた路面電車
路面電車は、長崎のまちを走り続けてきた長い歴史のなかで、原子爆弾の投下や、長崎大水害などの苦難も、まちと共に乗り越えてきました。
原子爆弾の投下
昭和20年8月9日の原爆投下により、長崎では路面電車も甚大な被害を受けました。
従業員は110余名が亡くなり、路面電車は全線不通に。
使用可能な車両の半数を失ったなか、なんとわずか3ヵ月半後には運転を再開。その後、半年間でほぼ復旧していたそうです。
交通機関としての役割と同時に、市民の復興のシンボルとしても「路面電車」が大きな役割を担っていたことがうかがえます。
長崎大水害
7月23日から翌24日未明にかけて発生した集中豪雨により、長崎では、大水害にみまわれました。
当時、送電をたたれた電車が全線にわたって運休し、30 両を越す電車が立ち往生。運転士の方々は乗客の保護と避難のため、現場で尽力されました。
今とは違い、携帯電話もなく、状況が全く分からないなかでの対応は想像を絶するものがあります。
路面電車は、長崎が乗り越えてきた多くの苦難をそばで見つめてきただけでなく、そこから立ち直るための支えとなって走り続けてきたといえます。
路面電車資料館でもっと知りたい!
長崎の路面電車について、もっと知りたい!という方にお勧めなのが「路面電車資料館」。
他では見られない貴重な資料や展示物がゴロゴロ眠っているレアな資料館です。
車両についての資料や、これまでの路面電車の長い歴史についての資料もたくさん。
本物のパンタグラフや、実際に使われていた部品なども並べられています。
原爆の歴史資料もあり、戦前と戦後の航空写真で線路の位置を比較することもできますよ。
コロナが収束した際には、ぜひ立ち寄ってみたいスポットです。
場所:長崎県長崎市川口町13-1西洋館3F
開館時間:11:00~17:00
TEL:095-843-9191
P:西洋館駐車場210台
※新型コロナウイルス感染防止のため、当面の間、休館となっています
備考 | 【運賃】 |
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お問い合わせ | ●長崎電気軌道HP ※路線や時刻表など、詳細情報についてはコチラから
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