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  • 〈ながさき石碑めぐり⑥〉歴史上の重要人物と縁の深い長崎を「石碑」で見てみる②

    ながさきプレス観光課

    「ながさき石碑めぐり」第6話

    ドラマにも登場!長崎で活躍した人物たち

    歴史上とても重要な拠点となる事が多かった長崎には、歴史上の重要な人物が多く住み、た訪れています。今回は歴史上の人物のなかでも、ドラマに登場した人物たちの石碑をご紹介します。

     

    ラナルド・マクドナルド顕彰之碑・森山栄之助顕彰之碑

     

    諏訪神社二の鳥居と三の鳥居の間で右の脇道を進むと、二つ並んだ「ラナルド・マクドナルド顕彰碑」と「森山栄之助顕彰碑」が見えてきます。

     

    同時期に長崎で対外交渉に大きな貢献をした二人で、NHKドラマ「わげもん〜長崎通訳異聞〜」で木村昴さん(ラナルド・マクドナルド役)と小池徹平さん(森山栄之助役)が、が演じたことでも話題となりました。

     

     

    ラナルド・マクドナルドは、1848年に捕鯨船員として日本に上陸し、密入国者として長崎に連行されましたが、その誠実な人柄と高い教養を長崎奉行に認められ、オランダ通詞14名に向けて英語を教えました。

     

    彼に学んだオランダ通詞たち14名のなかにいたのが森山栄之助です。特に進歩が著しかったため、マクドナルドにもその努力と才能を褒めたたえられました。幕府も、その語学力や交渉能力に全幅の信頼を置き、通商条約における通訳や交渉、文書作成などを栄之助に委ねました。

     

     

    高島秋帆旧宅

     

    路面電車「崇福寺」行きの終点「崇福寺停留所」から、徒歩5分の所にあるのが、国指定史跡「高島秋帆旧宅」。
    現在、石垣や塀、石倉、井戸、石灯籠などが残っているのを見ることができます。

     

     

    NHK大河ドラマ『青天を衝け』にも登場した「高島秋帆」は、町年寄高島家の11代当主で砲術家として有名な人物です。ドラマでは玉木宏さんが演じられました。
     

    荻野流砲術を父と共に学び、銃砲(鉄砲や大砲など)をオランダから購入して、西洋砲術を研究しました。

     

     

    海防等の備えと西洋の軍事技術の導入を説き、西洋式の調練を実施して幕府から褒賞を受けるなど、功績を挙げましたが、天保13(1842)年に無実の罪でとらえられてしまいます。

    12年後に釈放された後は、後進の指導にあたり、江戸で没しました。

     

     

    この「高島秋帆旧宅」は、もとは秋帆の父、茂紀が別邸として、文化3年(1806)に建てたもの。
     

    雨声楼(うせいろう)・齢松軒(れいしょうけん)等と呼ばれ、秋帆は、天保9年からここに移り住み、天保13年に捕らわれるまでの5年間この邸宅で過ごしました。
     

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