「島原城」のおはなしvol.3
ちょっとだけ歴史のお勉強!?「島原城」のおもてなし。
島原城は、1618年(元和4年)松倉豊後守重政が築城を開始し、約7年の歳月をかけて完成したお城です。
それ以来約250年間で、松倉氏、高力氏、松平氏、戸田氏、再び松平氏、と4氏19代の城主が移り変わりました。
明治以降は廃城となってしまったため、天守閣をはじめすべての建物などは取り壊され、島原城は石垣とお堀だけの状態になっていました。
その後、1960(昭和35)年「西の櫓」が、1964(昭和39)年に「天守閣」が復元され、現在では本丸に巽の櫓・丑寅の櫓・長塀なども復興され、いまの城跡公園となっています。
島原の乱と島原城
島原城ともかかわりが深いのが、1637~1638(寛永14~15)年に起こった「島原の乱」。
百姓の酷使や重い年貢、飢饉に加え、キリシタンの迫害もあり、領民の不満が高まったことが要因と言われています。
島原城を築城した松倉豊後守重政と、2代勝家の圧政のために起こったということで、
勝家は領内を騒乱に導いた責により斬首、松倉氏は改易となりました。
島原城にゆかりのある4名の武将がおもてなし!
「島原城七万石武将隊」
島原城に行くならぜひ会っておきたいのが、天守閣の下でお出迎えしてくれる「島原城七万石武将隊」の皆さんです。
もともとは、雲仙普賢岳噴火災害後の島原を元気にするために結成されたのが始まりなのだそうです。
島原城内での演舞披露や、観光客のおもてなしはもちろん、市の観光イベントへの参加や、SNSなどでの情報発信まで、幅広く活動しているこの武将隊。
島原や島原城への熱い想いと、絶妙なユルさが魅力の武将隊のみなさん4名について、ここで少しだけご紹介しちゃいます。
有馬晴信さん
戦国時代から江戸時代初期にかけての大名で、肥前日野江藩初代藩主。
島原城が築城されるより以前に、島原半島を治めていた人物です。
日本初のキリシタン大名大村純忠の甥にあたり、最後のキリシタン大名として有名です。
家督を継いだ当初はキリシタンを嫌悪していましたが、1580(天正8)年に洗礼を受けてドン・プロタジオの洗礼名を持ち、以後は熱心なキリシタンとなりました。
天草四郎時貞さん
本名は益田 四郎(ますだ しろう)。「島原の乱」における一揆軍の最高指導者とされている人物です。
島原の乱の時点で、まだ10代半ばの少年でしたが、カリスマ的な人気を背景に一揆軍の総大将となったといわれています。
当時すでに廃城となっていた原城に立てこもり、3ヵ月に及ぶ籠城戦を続けたものの、最終的には原城は陥落。
一揆軍は幕府軍の総攻撃によって全滅させられました。
高力忠房さん
島原城3代目城主。島原の乱後、3代将軍・徳川家光からの命で島原城主になりました。
このとき、忠房は家光からの信頼が厚かったため、あえて乱後で荒廃している島原へ移封させて復興に努めさせたと言われており、長崎の警備や九州の監視役の意味もあったようです。
忠房はその期待に応え、乱後で混乱していた島原の農民に対して1年間の年貢免除や、浪人らの移民奨励などの政策をおこない、島原を見事に復興させました。
松平忠雄さん
第6代島原城主で、島原藩主としての在位は、歴代の中で最も長い37年!
その間に、「島原大概様子」といわれる総検地を行なって、以後の島原検地の基礎を築き上げた人物です。
松平家の菩提寺である「瑞雲山 本光寺」が、愛知県の幸田町深溝(ふこうず)にあることもあり、現在は、島原市と幸田町が姉妹都市として交流が持たれています。
忠雄は菩提寺の深溝にも埋葬されていますが、藩主としては唯一、市内の本光寺にも墓碑が建立されている人物です。
武将なのに親しみやすい!
魅力いっぱいのSNSも要チェック!
土・日や祝日には、天守閣の下で演舞を見ることができるのですが、これがまたカッコイイ!
毎週土曜日午前11時、日曜・祝日の午前11時と午後2時の2回、天守閣前広場で行われますので、これも必見です。
YouTubeやブログ、SNSでも定期的に情報発信をおこなっていて、武将なのに親しみやすい。このギャップに魅了される人も多いはず。
お願いすれば花押(サイン)も書いてもらえるので、ぜひお気軽に声をかけてみてください。
※天守閣でおもてなししてもらえる武将メンバーは、日によって違うので、ホームページやSNSなどでの確認が必要です。
■島原城七万石武将隊公式サイト:http://shimabarabushoutai.com
■Amebaブログ島原城七万石武将隊公式ブログ
■YouTubeアカウント島原城七万石武将隊公式チャンネル
■YouTube生配信専用アカウント島七情報局
■島原城七万石武将隊Twitter@shimabarabushou
名称 | 島原城 |
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アクセス | 島原鉄道「島原駅」から徒歩11分 |
駐車場 | 【駐車料金】 |
お問い 合わせ | 【株式会社 島原観光ビューロー】 https://shimabarajou.com/ |
備考 | 【開城日時】年中無休
【入館料】 |
場所 | 長崎県島原市城内1丁目1183-1 |
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