ながさきプレスWEBマガジン

壱岐の島たび

 

弥生からの歴史も深く遺る島・壱岐。

ゆったり流れる島時間を感じるのもまた、このロケーションならでは。

今回の島たびの裏テーマは「時間」。

時代を遡ったり、はたまたゆるりと時が停滞するかのように。

壱岐ならではの時間の流れを楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 


旅のはじまりは、時を超えた壱岐の魅力を予習して

 弥生時代の原風景を今に遺す国指定特別史跡「原の辻遺跡」や、古墳時代の首長墓が集中する国指定史跡「壱岐古墳群」など、壱岐島には歴史的遺産が点在しています。「一支国博物館」は、そんな島の深い歴史を肌で感じられるミュージアム。島内の遺跡や古墳から出土した土器や石器、鉄製品などの実物資料を、ガラス越しではなくオープンな展示で魅せる演出が人気です。原の辻遺跡の当時の暮らしを、165体のミニチュアで再現した巨大なジオラマ模型も。あわせて、3階の屋外芝生広場や4階の展望室からは、雄大な水平線も眺められます。まず、博物館で歴史を楽しく学んで各所を巡れば、ますます島旅の良さ・魅力が深まること、間違いありません!

 

■一支国博物館 (イキコクハクブツカン)
壱岐市芦辺町深江鶴亀触515-1/TEL:0920-45-2731
8:45~17:00(閉館時間の変更の場合あり)/月休/Pあり

 

 


オリーブに囲まれて。ゆったり愉しむ壱岐タイム

 郷ノ浦地区の丘の上にあるオリーブ園。“実りの島”とも呼ばれる壱岐で「新しい名産を」と、オリーブとオリーブ製品に注目。壱岐全島で7,000本ものオリーブの木を栽培しています。見学できるオリーブ園は、こちらだけでも約2,000本。9,000坪の敷地内は見渡す限りのオリーブで包まれています。丘から望むオリーブと壱岐の海とのコントラストは格別。遊歩道や展望デッキも備えられており、カフェも併設。オリーブの実や葉、もちろんオイルなどを使ったドリンク・フードメニューも楽しめます。時期によっては収穫体験も受け付けているので、気になる人はチェックしてみて。

 

■壱岐オリーブ園 (イキオリーブエン)
壱岐市郷ノ浦町片原触1190
10:00~17:00/正月休/Pあり
https://ikiolive.jp/

 

 


満ち引きの時を見極め、歩いて参拝。

 島内に150社以上の神社があり、たくさんの神さまたちに見守られている島・壱岐。中でも旅のプランに入れたいのは、何と言っても小島神社でしょう。この神社は、普段は本島から海で隔てられた小島にありは、干潮前後の数時間だけ海から参道が現れ、歩いて参拝することができるのです。潮の満ち引き、つまり太陽と月の引力によって神秘な時を感じるパワースポット。「壱岐のモン・サン=ミシェル」とも呼ばれているのだとか。

 

■小島神社 (コジマジンジャ)
壱岐市芦辺町諸吉ニ亦触1969/TEL:0920-45-1263
Pあり
https://www.ikikankou.com/spot/10092
※干潮時の時間をチェックしておくことをオススメします。(http://sio.mieyell.jp/select?po=84205)

 

 


お土産に小休憩に、ちょっと“ひと壱岐”つく時間

 対馬海流と日本海流がぶつかり合い、多くの魚が集まる絶好の漁場と言われている壱岐近海。そんな水産食材を使った食材加工品を多数揃える〈若宮水産〉プロデュースのショップ&カフェが、芦辺港ターミナル前に存在しています。ショップコーナーでは、壱岐の恵みたっぷりの加工品を中心に、壱岐を感じるアイテムをバリエーション豊かに取り揃え。カフェスペースではショップコーナーでも販売しているカレー各種やピザをイートイン可能、ドリンクやスイーツなども用意されています。

 

■shop & cafe 壱膳 (ショップアンドカフェ イチゼン)
壱岐市芦辺町箱崎中山触2604/TEL:0920-45-0225
9:00~17:00/15席/Pあり
https://ichizen-net.com/

 

 


刻を感じる元酒蔵空間で、壱岐の味・壱岐のビールを

 2021年5月、長崎県で唯一のクラフトビールメーカーとして誕生した〈ISLAND BREWERY〉。〈原田酒造〉の5代目・原田知征さんが、「魚に合うビールを」という想いを胸に、築130年超の酒蔵をリノベーション。醸造所内にタップルーム(工場内バー)を設け、発酵タンクが見える空間で、つくりたてのビールが楽しめます。麦焼酎に使われている白麹を使ったビールは軽やかな飲みくちで、さしみなどの魚料理に◎。定番3種+季節のビールで常に5~6種のラインナップが用意されていて、壱岐産の食材を使った“ビールに合うフードメニュー”も人気です。

 

■ISLAND BREWERY (アイランドブルワリー)
壱岐市勝本町勝本浦249/TEL:0920-42-0010
10:00~22:00(os21:30)/勝本地区公民館共用Pあり

 

 


イルカとふれ合う、癒やしの瞬間

 270度が緑に囲まれた静かな入り江で、イルカと過ごすひととき。壱岐島の最北に位置する〈壱岐イルカパーク&リゾート〉は、自然を活かしたロケーションとアクティビティが楽しめる場所です。オススメは「ステップタッチ」。胴長を着て入り江の端に入り、イルカと間近にふれ合えうことができます。そのほか、桟橋でイルカを観察したり、餌やりしたりと、いろんな楽しみ方も。オシャレなカフェスペースは全面ガラス張りで、屋内からイルカを望みながら、ドリンクやパンケーキなども楽しめます。そのほか、マリンアクティビティや1日1組限定のグランピングなども楽しめる、よりどりみどりな施設です。

 

■壱岐イルカパーク&リゾート ( イキイルカパークアンドリゾート)
壱岐市勝本町東触2668-3/TEL:0920-42-0759
9:30~17:30/Pあり

 

 


キュートな猿の姿と神話の時代に想いを寄せて

 壱岐のシンボルとしても有名な猿岩。神話では、壱岐島(生き島)が勝手に動いてしまわないように、神さまがつなぎとめるために建てた「八本柱」のひとつとされています。高さ45mの猿そっくりの姿かたちははもちろん、美しい夕陽とのコントラストも抜群!近くにはお土産店〈お猿のかご屋〉、昭和に建てられ東洋一とも言われた「黒崎砲台跡」も。また、猿岩から車で20分強の場所にある観光名所「鬼の足跡」の近くには、「微笑むゴリラ岩」と呼ばれる巨岩もあり、このゴリラ岩は猿岩の方向を向いているのだとか。猿岩と併せてチェックしてみても、楽しそうですね。
 

猿岩 (サルイワ)
壱岐市郷ノ浦町新田触870/TEL:0920-47-3700(壱岐市観光連盟)
Pあり

 

 


過去と現代が入り混じる、エモ感たっぷりな空間

 かつては海鮮物問屋だったという大久保本店。その築140年の屋敷を改装した、独特の雰囲気で楽しめるのは、なるべく壱岐産の食材で仕立て上げた、地産地消なカフェメニューたちです。オススメは、パティを壱岐牛100%で仕立て上げた「壱岐牛バーガー」。木造2階建ての雰囲気ある空間でいただく、リーズナブル&ボリューム感も申し分のないメニューで、大満足のカフェ時間を楽しめるはず。そのほか、夏秋はかぼす、冬はレモン、春はウメといった、壱岐産の果実でつくる特製ドリンクなども人気です。

 

■Mochajava Cafe 大久保本店 (モカジャバカフェ)
壱岐市勝本町勝本浦359/TEL:0920-42-0500
11:00~os15:00/17:00~os19:00
(土・日・祝11:00~os19:00)
木曜休/24席/P6台

 

 

 

勝本地区に店を構える、ちいさな果物店。新鮮なくだものの取り揃えはもちろん、そのくだものたちを使って仕立てる、自家製のオリジナルジャムも人気なのです。定番ものから旬のくだものを使ったものまで、年間40種類のラインナップ。地方発送も受け付けているので、詳しくはInstagramへアクセス・問い合わせを。

 

手づくり自家製ジャム 1個480円~

下條くだもの店

TEL:0920-42-0231
https://shimojo-kudamono.shopinfo.jp/

壱岐の名産「麦焼酎」を造る酒蔵として名高い〈重家酒造〉。これまで主力の「壱岐麦焼酎ちんぐ」を中心に展開していましたが、近年では一旦途絶えていた日本酒造りを再開し、約30年ぶりに壱岐の日本酒を復活させています。純米吟醸「よこやま SILVER7」は、壱岐産の山田錦と島の地下水を使い、複数の酵母をブレンド。それぞれのフレーバーが異なるシリーズです。

 

純米吟醸よこやま SILVER7 720㎖ 1,639円

重家酒造 横山蔵

TEL:0920-40-0061
https://www.omoyashuzo.com/

1955年創業、壱岐島のおいしいウニを多くの人に届けたいと漁師町に誕生した〈壱岐水産〉。すべて手仕事で加工したウニが自慢です。「うにめしの素」は、ウニの身がたっぷり入った、磯の香りが食欲そそる、本格的な味わい。炊飯器などでごはんと一緒に炊くだけ!「うにめしおにぎり」や「うにパスタ」へのアレンジもオススメです。

 

うにめしの素 2合用  1,080円

壱岐水産

TEL:0920-45-2047
https://ikisuisan.thebase.in/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の壱岐旅を実際にシミュレーションして感じたのは、「大切なのは、時間の楽しみ方」。
もちろん、ゆったり島時間を楽しむのもオススメです。
ですが、すべてがゆったりではなく、数少ない「しっかり押さえておくべきところ」と、後悔も少なくてすむのかと。
「小島神社」の干潮時間は、潮が引きすぎると両サイドの海面が遠くなりすぎると写真映えしづらくなるので、「ピッタリ干潮時間」ではなく、前後2時間程度を見ながら最適な時間を探してみてください。

 

 

 

 

長崎と空で繋がる、3 つの島々。
それぞれが持つ「ここでしかできない体験」が、島にはあふれています。
壱岐・五島・対馬、各島の旅の情報を探してみてください。

 

 

 

 

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