出津教会堂から北西へ、車で10分ほど走る場所に位置するのが「大野教会堂」。出津教会の巡回教会としてド・ロ神父が設計・施工、1893年に完成したもの。
出津教会堂とはまたひと味違い、より質実剛健な設え。
現地の自然石を積み上げた外壁は、ド・ロ神父の建築技法を駆使した、いわゆる「ド・ロ壁」と呼ばれる。
〈大野教会堂の屋根飾りとド・ロ壁〉
この地方の伝統的な民家建築の工法をベースとしながら、ド・ロさま指導による西洋的建築技術も垣間見ることができる、素朴ながら歴史的重要度の高い建物。
自然石を積み重ねる際、赤土を水に溶かし石灰と砂をこね合わせたものを使っていく石組みの工法をド・ロ壁と呼び、外海地区では重用されていたのだとか。
100年以上も健在の造りに、ド・ロさまの功績を改めて感じる。大野教会堂にはほかの教会のような十字架のモチーフがないが、屋根には十字架の装飾が。
〈ト〇ロも出てきそうな雰囲気。ド・ロさまとト〇ロ、語感もなんだか似ている…!?〉
名称 | 大野教会堂 |
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駐車場 | 駐車場あり |
お問い 合わせ | 【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター】 長崎市出島町1-1-205(出島ワーフ2F) TEL:095-823-7650(対応時間 9:30~17:30) ※教会の見学は事前連絡が必要です。以下Webサイトよりご予約を。 |
備考 | ※教会堂の中には入れません |
場所 | 長崎県長崎市下大野町2619 |
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