Health&Beauty
病気やケガと「痛み」は直結しているものだけど、痛みをコントロールすることが、健やかな生活につながることは、意外と知られていません。
今回は、そんな「痛み」と「健康」との関係性について、 〈小林病院〉の超音波ペインクリニック外来を担当している金出政人先生に詳しく尋ねてみました!
▶小林病院 超音波ペインクリニック外来 非常勤
金出 政人先生
麻酔科専門医・医学博士。長崎大学医学部卒業。菅整形外科病院 ペインクリニック・整形外科の副院長としても活躍中。2018年に小林病院の非常勤『超音波ペインクリニック外来』を新設。
「痛みの治療は年々進歩しています!決して諦めないでください!」と話す金出先生は、私生活では長崎くんちや近所のお地蔵さまを愛する一面も持っている
ペインクリニックって何?病院の中で、どういった役割をもっているのですか?
「ペイン」とは、英語で「痛み」という意味です。
日本でのペインクリニック医療は、主に麻酔科出身の医師が担っていて、手術の痛みを抑える神経ブロック※や薬物治療の技術を応用して、いろいろな病気によって起こる痛みやしびれ、がんの痛みなどを診断、治療しています。
まだ全国的にもペインクリニックは多くないですが、徐々に注目されてきています。
※神経ブロック:神経や神経の周辺に局所麻酔薬を注射して、痛みを感じなくする方法
どういった相談・悩みが多いのでしょうか?
私の外来には、痛み止めが効かない、手術を避けたい、手術後の痛みなど、なかなか治らない腰痛や肩こり、 関節痛、神経痛などに悩む患者さんが多く受診されています。
痛みの発生部位を探して、薬物療法や注射療法、手術療法、運動療法、装具療法、認知行動療法など、さまざまな方法で痛みを抑えます。
私はこれまで整形外科畑で経験を積んできたので、運動機能についてのアプローチを行っていますが、医師の中には精神的なケアだったり、ガンの痛みについて特化していたりと、ペインクリニックの中でも、それぞれにアプローチが異なります。
慢性痛に対してもご相談できますか?
もともと痛みは、身体に生まれた異常事態を知らせる「警告反応」として大切な役割を持っています。多くの痛みは原因となる病態の改善で軽減し、消えていきます。
しかし、警告の役目を終えたのに痛みだけが残ってしまうと、より強い痛みや別の痛みが出たり、不眠や不安・抑うつなどの精神的な不調につながったりすることも。
日常生活や社会活動も困難になってきます。
ペインクリニックでは、このように複雑化した痛み(慢性痛)についても専門的に治療しています。
痛みについて相談・通院を考えている人にひと言
治療によって痛みが和らぐと、心身共に楽になります。
しかし慢性痛となると、これまでと同じ生活スタイルでは治療効果が長続きしません。
姿勢や歩き方の矯正や質の良い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など「健康」に気をつけて体力、免疫力を向上していくことが大切です。
当科では、患者さんと一緒に普段の生活習慣や姿勢を見直し、リハビリや骨粗鬆症治療なども行って筋肉・関節・骨を丈夫にしていきます。
つらい痛みにお悩みの人は、どうぞご相談ください。
医療で長崎の健康を育むフレッシュな人材を大募集!
〈小林病院〉では、一緒に働く仲間を募集中。その対象は、看護師をはじめ、理学療法士(PT)と作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)のリハビリ専門のスタッフ。
詳しくはホームページをチェックしてみて。
名称 | 小林病院 |
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お問い 合わせ | |
場所 | 長崎市金屋町2-9 |
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