ながさきプレスWEBマガジン

  • 済生会長崎病院
    衛藤 正雄院長 特別インタビュー

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    「もっと地域に馴染む病院に」

     

     2018年2月18日(日)、長崎商工会館2階ホールにて『第20回 長崎市都市景観賞 表彰式・記念イベント』が開催されました。

     

    この賞は、周囲のまちなみや雰囲気に調和した建築物など、長崎の歴史的背景と地理的特色を活かした特徴ある景観や、すぐれた都市景観の形成に寄与している物件等に2年に1度贈られるそうです。

     

    田上市長も出席され、非常に意義のある表彰式となりましたが、今回「大きな建物部門」を受賞された済生会長崎病院の衛藤正雄院長にお話を伺いました。

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    インタビュー

    受賞されたご感想は?

    衛藤院長
    新築して8年がたちますが、こういう大きな賞をいただいたということは、地域の皆様に親しみを持っていただいた所以であると、大きな喜びを覚えています。
    設計者として日本設計に依頼された経緯は?

    衛藤院長
    設計にあたり、河川や橋があり、狭い土地に建てることなど、問題が多々ありました。いくつかの会社にプレゼンテーションしていただく中で、日本設計はたくさんの病院を設計しており、また病院内の動線や患者さんが安心してリラック スできるつくりなどの提案が、われわれの希望と合致したので決定しました。
    公的病院では初めて全室個室なのですね。

    衛藤院長
    はい。病院というと大部屋のイメージがありますが、当院は以前の院長の時代に建て直した際、何か特色を出そうということで、今後の医療を見据えて患者さん一人一人の尊厳やプライベートを大切にしようと考え、全室個室にしました。患者さんやご家族にも喜ばれています。プライバシーを守った空間なので、周りを気にせず、いろんな会話や看護ができます。
    今後、景観の面で病院として取り組まれることは?

    衛藤院長
    われわれの病院は住宅地にあり、河川があったり県道に面していますので、河川の負荷や道路の美化などに取り組む必要があります。小学校が近くにあり、通学路にも面しているので、そういった点に配慮しながら、地域住民の皆様と一緒 に、うまく環境を保ちながら運営していきたいです。
    長崎の景観を守り育てるために必要な取り組みは何だと思いますか?

    衛藤院長
    建物は外見だけでなく、施設の運営や、中で働いている人、地域の人とのコミュニケーションが大切です。それがうまくいかないと、ハードはよくてもソフトがダメということになりますから、ハード面・ソフト面ともに配慮しながら、地域の方とうまくコミュニケーションを取りつつ、もっともっと地域に馴染む病院になっていけたらと思います。

    第20回長崎市都市景観賞 受賞作品

    大きな建物部門済生会長崎病院
    小さな建物部門あたご保育園
    歴史のある部門カトリック黒崎教会
    夜間景観部門十八銀行本店
    屋外広告物部門(奨励賞)梅月堂本店
    屋外広告物部門(奨励賞)松翁軒観光通り店
    夜間景観部門(奨励賞)稲佐山電波塔
    テーマ部門(奨励賞)長崎電気軌道310号「みなと」
    テーマ部門(奨励賞)伊良林1丁目の路地
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