“リサイクル”から学び・育てる 地元・長崎を想う心
多種多様な問題を抱える現代社会の中で、増えすぎていくゴミ、枯れていく資源についても、解決すべき大きな課題のひとつだと言える。「リサイクル」は、資源活用とゴミ問題とを解決できる、環境問題対策には欠かせない取り組みだ。しかし、一概に「リサイクル」と言っても、集められたものがどうやって再び社会へ戻っていくのか……意外とイメージが湧きにくい、という人も少なくないだろう。一般廃棄物・産業廃棄物のリサイクル事業に携わる〈平木工業〉では、そんな疑問に実体験をもって答えてくれる。ペットボトルやビン・缶といった資源ゴミや古紙・段ボール、廃プラスチックなど、あらゆる廃棄物の原料化を目指すこちらでは、その多くを見学することが可能。廃棄物を再び資源化し、二次加工場へ持ち込む前段階までの工程を見て学ぶことができる。中でも注目は、現在大きく力を入れているという「食品リサイクル」への取り組み。これまで焼却処理することが多かった食品系廃棄物を、養豚用の液体飼料にリサイクルする過程を追うことができる。そのほかのリサイクル施設も同時に見学できるので、一気に資源活用への関心を高めることができそうだ。
<平木工業とは...>
一般ゴミや産業廃棄物の処理、収集・運搬に携わる総合リサイクルプラント。再資源化による、循環型社会への貢献を目指している。各工場の屋根にはソーラーパネルを設置するなど、エコロジーへの意識も高い。
リサイクル工程をチェック!!
食品リサイクルの工程を紹介
1.食品廃棄物を収集・選別
長崎県内 から収集された食品廃棄物を、リサイクル可能なものと不可能なものとに選り分ける
2.粉砕機にて投入して食品を細かく砕く
手作業で不適物を取り除いた後は、粉砕機に投入。さらに遠心分離機で不純物を取り除いていく
3.専用タンクへ送り、熱殺菌・発酵処理
繊維質とでんぷん質を分解する酵素をそれぞれ投入。80℃まで加熱し、殺菌と発酵を促す
4.できあがった液体飼料は養豚農家へ搬出
液体飼料は腐敗することなく、長期保存が可能。専用のタンクに保存された後、豚の飼料として農場へと送り出されていく
そのほかのリサイクル施設も見学!
アルミ缶・スチール缶 リサイクル
資源ごみから缶とペットボトルを仕分け、圧縮して再資源化
古紙リサイクル
古紙や段ボールを選別し、圧縮していく
有機汚水処理
酵素+乳酸菌の投入で、悪臭や・油、スカムを除去する
ビンリサイクル
ビンは粉砕されて、再生砂に生まれ変わっていく
工場見学申し込みは...
住所:長崎市三京町2842-1
電話:095-850-5000
見学受付時間:9:00~16:00(営業は~17:00)
休業日:土・日曜、祝日休
所要時間:約1時間
内容:各リサイクル施設の見学
料金:無料
※見学希望日の1週間前までには予約を
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