大切に愛され、受け継がれてきた オンリーワンの長崎銘菓を伝える
もはや商品名をきくと頭に浮かぶテーマソングでもおなじみの「クルス」。サクッとした生地にホワイトチョコとシンプルながら、不思議と飽きのこない味わいで、誕生から半世紀以上経っても愛され続けている。今回クルスの製造工場を見学。職人による地元らしいお菓子へのこだわりは、今も大切に受け継がれていた。
工程の中で特に大切なのは「生地作り」と「焼き」だと話す工場長の吉田さん。実はクルスが生まれた当時から今まで、大まかなレシピは変わっていないそう。
当初から驚くほど完成度が高く、だからこそホワイトチョコ一種類でずっと親しまれてきた。近年はコーヒーやイチゴ、抹茶、外海ゆうこうなどが加わったが、新しい味も試行錯誤を重ねて、昔のレシピに負けないものを考えだすことからスタートする。
ちなみに、飽きのこないあと引くおいしさの秘密は、島原半島でとれたショウガにあり。独特の風味がアクセントとなって、洋菓子でも和菓子でもない、オンリーワンのおいしさが生まれるのだ。
クルス作りの工場に潜入!
1、材料を混ぜてから生地を寝かせる
独自にブレンドした小麦粉に、小浜のきれいな水や、とれて3日以内の卵などを混ぜる。その後、3時間ほど寝かせることで生地の状態が安定する
2、専用の機械で薄く均等に焼き上げる
湯せんぺいの技術を応用した焼き方をすることで、独特のサクッとした軽い食感が生まれる。温度は季節ごとに微調整して、いつでも最適な焼き加減をキープしている
3、中にチョコをサンドしてから包装する
適度に冷ました生地でチョコをサンド。チョコと生地の絶妙なバランスが魅力で、この比率は長年の試行錯誤によって生まれたものだそう
4、商品に問題ないか確認して、箱詰めしたら完成!
徹底した衛生管理はもちろん、過不足がないか機械と人の目で一つずつ確認していく。この工場から全国へと、クルスが届けられる
工場見学のあとは、隣接する〈ボンパティ〉でお買い物
直営店〈ボンパティ小浜店〉には多種多様な商品がズラリ。地元に根付いたお店で常連客も多く、贈答用の詰め合わせも充実している。もちろん、工場で見学したクルスも販売中なので、お土産にぜひ。
小浜食糧とは...
昭和7年に小浜で始めた小さな商店がスタート。湯せんぺいの製造からはじまり「長崎を代表する銘菓を作りたい」という願いから、クルスを開発。現在直営店の〈ボンパティ〉8店舗を運営する。
小浜食糧
住所:雲仙市小浜町北本町14-15
電話:0957-75-0115
休業日:元旦のみ
駐車場:あり
工場見学受け入れ中
細かい日程や人数など、お電話にてご相談を
https://www.bonpatty.com/
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