ホテルマネージメントインタ―ナショナル株式会社長崎にっしょうかん

地域と人を結ぶ観光で日本のおもてなしを発信

　「人生は旅。観光の楽しみで知力と心を学び、人生の成就を目指す」。これは、〈ホテルマネージメントインターナショナル〉、通称「ＨＭＩ」の企業理念である。基幹事業であるホテルや旅館の運営をはじめ、スポーツ＆カルチャー施設のマネージメントを全国26都道府県にわたって手がけており、近年急成長を遂げている企業だ。

　長崎県にあるのは、〈長崎　にっしょうかん〉、〈にっしょうかん新館梅松鶴〉、〈にっしょうかん　別邸　紅葉亭〉の３つの宿泊施設。いずれも、長崎が誇る美しい夜景や、長崎港を見下ろせるなど、景観のすばらしさは県下でも群を抜いており、国内外からの観光客を魅了してやまない。また内装やインテリアの随所に「和」をあしらい、日本ならではの伝統的な精神、おもてなしの心を形でも表現。宿に足を踏み入れた瞬間に旅の疲れを癒し、ゆったりと過ごしてもらえる空間づくりを心がけている。

専門性を高め、効率よくサービスの向上を目指す

　長崎の〈ＨＭＩ〉では、宿泊課や料飲サービス課、調理課、予約課、販売課の５つの課に分け、より専門性を高めていくことで、スタッフの知識と経験の幅を広げている。またステップアップすることの充足感が得られるのも魅力。調理課の吉田沙也花さんは「できることが徐々に増え、担当させてもらえる幅が広がったことが嬉しい」と語る。

　勤続年数の長いベテランスタッフも多く在籍し、世代間でお互いに刺激を受け、良い化学反応も起こっている。「若い人が多い中で働けるのは楽しいですね。それが自慢でもあります」と話すのは、勤続26年で宿泊課客室管理係一筋の田川信子さん。

work is power
そして支えるのは人との絆

　毎日懸命に働くことは、 ‟生きる意味” や ‟活力” 、心と心のふれあいで生まれる ‟成長” を与えてくれる。〈ＨＭＩ〉のモットーは「work is power（人は仕事をする上で、大きな力が生まれる）」というもの。その「work=仕事」において重要な要素と言えるのが、 ‟人と人のつながり” だ。どのスタッフの話からも、良好な人間関係や円滑な職場環境を窺い知ることができる。「入社して４年目です。不規則な仕事ですが、楽しい仲間もいるからがんばれます。」と山﨑芽唯さん。古田明美さんが「忙しい時の達成感や、総料理長から『いてくれて良かった～』と言われた事が忘れられない。定年まで続けたい」と、明るい笑顔で話すのもまた、印象に残った。　
迎え入れるお客様を〝笑顔〟にするため、迎え入れる側の ‟心を込めた笑顔 ”を大切にすることも、おもてなしの一つだといえる。そのためには、社内教育の充実と、柔軟な人材育成を目指さなければならない。

キャリアアップのための専門スクール

　運営と経営技術の専門家を養成していくことを専門とした教育機関「ＨＭＩホテルスクール」が備えられているのも、全国展開する〈ＨＭＩ〉ならではの取り組み。キャリアアップを目指す人にとっても、嬉しい環境が整っている。しかし、就職して初めて実務を経験したり、さまざまな試練や壁にぶつかったときには、やはり身近にいる先輩や上司とのコミュニケーションを取ることこそが、大切な要件となってくるであろう。

　長崎の〈ＨＭＩ〉各施設・各部署では、特別な事をするのではなく日々のミーティングを大事にしており、スタッフの状況を把握・共有し、問題を解決できる方向へと導くようにしている。個人個人の魅力を引き出していくためにも、上司・部下に関わらず、 ‟普段からの会話” を大切にしているのだ。

HMIのこれからと本当に求められる人材

　今なお大きな躍進を続けている〈ＨＭＩ〉。常に日本の伝統的な精神「おもてなしの心」を持ちながら、「観光立国」の実現を図ること、また、地域や関係する人々との共栄を果たし社会に貢献することなどを、未来の目標に据えている。それらを担う人材として実際に求められているのは、〝想像力〟が豊かな人。それは、「お客様への配慮」や「仲間との団結」、「企業の発展」など、すべての営業活動において欠かすことのできない能力であると言える。長崎の観光業の未来に、貢献してみては？