SUPER CEO:FILE 3
永代 秀顕 さん
|悠久会 理事長|
目指すは、共生社会の実現
島原の地で挑戦する新世界へのスクラップ&ビルド
1966年に島原で産声を上げた社会福祉法人〈悠久会〉。
現在は、永代秀顕理事長を先頭に、障がい者支援施設や子育て支援、就労支援サー ビスにもつながるカフェやパン屋さんまで、多岐にわたって地域の福祉・社会貢献活動に従事している。
しかし、彼らが掲げる目標『共生社会の実現』ためには、まだまだ道半ば。現代の日本社会では、いろんな分野が分断されていて、ひとつ連携させるにも、大変な労力がかかるのだとか。
「これからは多様性を認め、“つながり”を持つことが大切なんです。それにはまず、窮屈すぎる“しがらみ”を壊さなきゃいけなくて……」と理事長。
特に地方においては、その“しがらみ”を超えた「スクラップ&ビルド」が必要なのだ。
地産地消の推進、雇用の創出、SDGsの活動も独自基準を設けて積極的に活動する〈悠久会〉。
創設57年目にして、さらなる飛躍のために、今また助走をはじめているのだ。
わたしの好きな言葉
「『おもしろく、楽しい』に満ちた世の中にしたい」と話す永代理事長。閉塞感の強い今だからこそ、大切にしたいのだとか。「ポジティブにさせてくれる、言葉の響きも好きなんです」と笑顔で話してくれた。
わたしが社長になるまでの道のり
● 2004
福祉系の大学で社会福祉士を取得。
大学卒業後に神道専攻科にて神職の資格も取得する
● 2005
島原に帰郷。同グループ内の事業所
〈ありえ未来ワークセンター〉に配属される。
● 2009
〈ありえ未来ワークセンター〉から〈銀の星学園〉へ異動。理事に就任。
● 2019
〈悠久会〉の理事長に就任。
現在に至る。
もともと神職の家系だったのもあり、神職の資格を取り、従事していたことも。日本の神道の「八百万の神」という多様的な存在も、現在の多様性を受け入れ「共生社会」を創ろうという活動にもつながっているのだとか。
わたしの会社のこと
島原市内を拠点に、障がい福祉をはじめ、さまざまな福祉サービスを提供する社会福祉法人。地域経済循環率の向上を意識するなど、SDGsをもとに新たな価値を創り、福祉課題と社会課題の同時解決を目指している。
島原の食から広がる、社会の輪
〈悠久会〉では、福祉サービス施設のほかに、〈山の上のカフェ Garden〉や〈島原むすびす〉、〈花ぞのパン工房〉なども運営。これは障がい者の就労支援の場としても機能しながら、長崎・島原の食の支援・生産者たちとの連携も図られている。島原の人たちがみんな笑顔になる、おいしくてうれしいプロジェクトだ。
〈島原むすびす〉島原食材でつくる絶品おむすび
島原市片町578-8 TEL:0957-73-9555 営業時間:11:00~15:00 定休日:土・日 駐車場:あり
〈山の上のカフェ Garden〉自然の空気に包まれた憩いの場
島原市上折橋町甲1580 TEL:0957-63-8055 営業時間:11:00~17:00 定休日:水 席:33 駐車場:あり
長崎で活躍している注目のメンバー:通称SUPER CEOたち。きっと隠された強さ、ルールを持っているはず!
その秘密の一部を尋ねてみました。みなさんの仕事へのヒントが見つかるかも!?
今まで一番ピンチだったことは?
企業として「ピンチ」な場面を迎えたときに、いろんな人が離れていったことですね。自分自身も人間力不足や力量の未熟な面もありましたし、その人たちも立場上、仕方がなかったのだと理解はしていますが、当時は悩んだものでした。ただ、こういう時に支えてくれた人たちは、今でも信頼しています。このときの経験をバネに自身の成長につなげることができたので、「ピンチはチャンス」とも言えますね。
これまでに影響を受けた人は?
青年会議所で共に活動した先輩や仲間たちですね。会社では後継者という立場で、若い時期から比較的序列が高いところにいたのですが、青年会議所では下のポジションから下積みが必要でした。フラットな関係性なので、お金や権限では動いてくれません。多種多様な立場や考えの人と関係性をつくり、ビジョンや熱意で共感を得る。視野が広がり、人間力を高める経験を積むことができました。
名称 | 悠久会 |
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お問い 合わせ | TEL:0957-62-2961 FAX:0957-61-1063 |
場所 | 島原市宮の町249-1 |
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